二種免許取得に必要な視力の規定と深視力(しんしりょく)検査とは?

合格するコツは?二種免許取得に必要な視力の規定と深視力(しんしりょく)検査とは?

合格するコツは?二種免許取得に必要な視力の規定と深視力(しんしりょく)検査とは?
深視力とは、両眼視機能と呼ばれる眼の能力のうち、
遠近感や立体感を感じる動的な遠近感の判断能力のことです。
「視力」と名が付いていますが、一般的に言われる視力とは大きく異なります。
健康診断では視力のみを測定するため、あまり馴染みがないかもしれません。
ここでは、深視力にスポットを当てて解説をしていきます。

二種免許を取得するには

この深視力は、二種免許の取得、更新の際には必須となる項目で、
遠近感の有無を測定し、事故を未然に防ぐ為のものです。
深視力がない人がタクシードライバーになった場合、
静止物にぶつかる、すれ違う車との距離感がつかめず衝突してしまうなど、事故に直結してしまいます。
安全に乗客を送り届けることが、タクシードライバーの使命。
タクシードライバーを目指す人は必ずこの深視力をもっている必要があります。

二種免許取得に必要な視力の規定

二種免許に必要な視力は、一体どの程度なのでしょうか。
警視庁のHPによりますと、

 ・視力  両眼で0.8以上で、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上
 ・深視力 深視力として、三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器により3回検査した平均誤差が2センチ以内

とあります。

深視力(しんしりょく)検査

深視力検査は、「三桿(さんかん)試験」という方法で行われます。
検査の流れ
1.箱の中にある棒の動きをみる
2.3本の棒のうち中央の棒が手前から奥へ、あるいは奥から手前に動くのを見る
3.3つの棒が横一列に並んだタイミングで、棒の動きを止める
4.その3本の並び具合で、その人の遠近感を検査する
というものです。
これを3回行い、平均誤差が20mm以下であれば合格です。

深視力検査で引っかかる方の特徴として、
遠近感が分かりづらい、目が疲れやすい、焦点が合わない、いろいろな物によくぶつかる
などがあります。
心当たりのある方は、事前に対策をしておくと良いでしょう。
ほかにも、メガネやコンタクトがあっていない場合は深視力検査に引っかかる可能性があります。
乱視や遠視が強い方、左右の視力が極端に違う方なども注意が必要です。

合格するコツ

深視力検査に合格するためには、いくつかコツがあります。
まず、トレーニングで深視力を鍛えること。
トレーニング法には大きく分けて2種類あります。

①融像性内寄せ練習
 腕を伸ばして眼の高さに人差し指を置き、鼻方向に徐々に近づけつつ、
 その指を注視し続けることを数分間繰り返します。
②眼球運動
 腕を伸ばして眼の高さに置いた人差し指を、
 鼻方向に限定することなく360度自由に動かし、それを注視し続けます。

これらのトレーニングによって眼の筋力が鍛えられ、深視力はもちろんのこと、通常の視力UPも期待できると言われています。

3本が並んだタイミングを見極めるテクニックもご紹介します。
 ・3本の長さが同じになった時
 ・3本の太さが同じになった時
 ・3本のピントが均等になった時

こちらについては、あくまでも合格するためのテクニックなので、
深視力に不安がある方は、トレーニングや矯正を優先して下さい。
YouTubeなどでも深視力検査に関する動画が多数投稿されていますので、
参考にしてみるのも良いかもしれません。

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