50代未経験でも安定した収入を得られる転職先 タクシードライバー
現在、40代以上の転職先としてタクシードライバーが注目されています。タクシードライバーは、年齢関係なく採用されやすい職業であり、安定した収入を得られることや休みが多く取れるといったメリットがあります。
50代未経験でも転職可能な理由
未経験でもタクシードライバーに転職できる理由として、一番大きいのは必要とされるスキルが少ないからです。
タクシードライバーに転職する際に必要なのは、普通自動車免許を取得しておくことだけです。タクシードライバーは営業マンのように何か商品を売り込む必要もなく、プログラマーのようにアプリ開発をする必要もありません。仕事内容は、ただ目的地に行きたいお客様を運ぶことです。道を覚える必要はありますが、タクシー利用者は安定して存在するため、収入が激減したり失業したりする可能性は低いといえるでしょう。
タクシードライバーには第二種免許が必要とされますが、その免許取得にかかる費用はタクシー会社が全額負担してくれます。また、研修中に十分な日当が出るため、勉強に集中しやすく、すぐに仕事に慣れるよう手配されています。転職してすぐお金に困ることがない点や必要な知識を習得しやすい点も、高齢でもタクシードライバーに転職しやすい理由の一つです。
そういった事情から、タクシードライバーは50代を越してから始める人も少なくありません。そのため、同僚や上司と話が合いやすいなど人間関係上のメリットもあります。
普通に働いても安定した収入を得られる
タクシー会社は歩合制を採用しており、収入は走った距離や売上に比例するようになっています。
しかし、タクシードライバーはしっかりと仕事をしていれば、その日のイベントや人の流れを予測するなどといった特別なことをしなくても年収300万は稼げます。
それは、タクシーの利用者が安定して存在することや他の交通機関が停止する深夜の勤務があることが理由です。
それに加えて、売上の約60%が自分の給与に繋がるという理由もあります。
こういった理由によって、回数と単価が上がり、歩合制でも安定した収入を得ることができます。
また、タクシー会社によっては入社1年間月給35万円を保証するところもあるため、転職して業務に慣れるまでの不安感を取り除くことができます。加えて、歩合制であるため、頑張れば頑張った分だけ給与に直結します。
タクシードライバーの平均年収は400万円と言われていますが、最大で800万円の収入を得ることも可能です。
そのため、給与というやりがいを感じやすく、稼ぎたい月はいつも以上に働き、そうではない月はのんびりと働くなど自分のペースで仕事をすることが可能です。
休日が多い
タクシードライバーは基本的に月間休日が17日以上あります。
多くの職種は仕事に追われて、残業や休日出勤などがあり、就業時間を過ぎても休みの日でも必ず時間を自由に使える訳ではありません。しかし、タクシードライバーは休みが多いため、「家族との時間が増える」「趣味の時間が増える」など、自分の時間を自由に使えるというメリットがあります。
なぜ、そんなに休日が多いのか、と思う人も多いでしょう。
それは、1回の勤務時間が長いからです。タクシードライバーは、1回の勤務時間が20時間程度あり、3時間以上休憩を取る必要があります。時間だけ見れば重労働ですが、仮眠するか前日や翌日に休みを取るなどして対策を立てることができます。
それに加えて、仕事を一人で行うため、「昼に家に帰る」「コンビニに寄る」など好きなタイミングで休憩を取ることができます。
また、稼ぎやすい時間帯だけ働き、その他の時間帯は休憩に当てるなど自分のペースで仕事をすることも可能です。加えて、タクシー会社によっては働く時間を朝・昼・夜のように分けている場所もあり、体力がない人でも働きやすい環境が整っています。
転職先の選び方
いざタクシードライバーに転職しようとしても、どのタクシー会社を選べば良いか、困惑することでしょう。選ぶ上で重要視するポイントは、「十分に稼ぐことができるか」「事故補償があるか」という2点です。
十分に稼ぎたいならば中小企業よりも大手企業への転職を目指すべきです。
なぜなら大手であるほど、ブランド力があるからです。この会社は信頼できるというように、ファンからの信頼が元からある程度あり、リピーターが作りやすい環境となっています。
また、タクシーチケットなど素早く支払いを済ませる手法や遠方までの顧客も多く、仕事をしやすいというメリットがあります。
しかし、その一方で元々のレベルが高くシビアに判断されやすいため、些細なことで苦情が来る可能性があります。そのため、「自由度を求めるならば中小企業」へ転職した方がいいでしょう。
また、運転手として長時間の勤務をするため、事故を起こしてしまった時の「事故補償がきちんとあるかどうか」は非常に重要なポイントです。基本的に多くの会社にこの制度はありますが、違反金や補償金の額は様々です。十分に調査してから転職するようにしましょう。
自力で会社を決めることが難しいなら、タクシー求人サイトを利用するのも手です。専任のコンサルタントから会社の評判や人間関係など、深い内情を簡単に知ることができるでしょう。