50代でタクシー業界に転職して失敗した例から気をつけること

タクシー業界に転職して失敗した例から気を付けること

定年前の50代の転職には様々なリスクが伴います。できれば転職せずに定年を迎えたいと思っている人も少なくないでしょう。
ですが、役職定年などで収入が大きく下がることが見込まれている人や、リストラなどで転職を真剣に検討しなければいけないという状況になっている方もいると思います。

年齢を重ねると保守的になりがちですが、平均寿命が延びていることを考えれば50代にはまだ一花二花咲かせるチャンスが大いにあるはずです。
そういった中で無謀な冒険は控えるべきだと考えもありますが、いまだに未経験歓迎で比較的就職しやすいタクシー業界への就職希望者が多くなってきています。

今回は50代で転職に失敗したパターンの例から、タクシードライバーの転職で気をつけるべきことをまとめてみました。

ただ車が好きでは勤まらない

車の運転が好きで、趣味と実益をかねてタクシー業務につくという方もいるはずです。ただタクシーの運転は、運転業だけではなく接客スキルも同時に求められます。
そしてお客様も様々な方がいるため、細やかな気配りが出来る方でないとすぐ疲れてしまいます。

また日中だけでなく夜中の勤務あるので、当初は楽しくやっていたが趣味と実務のギャップを感じて辞めてしまったということがあるのです。

歩合給で稼げないと給料も低い

求人広告と同じく稼いでるタクシードライバーは存在するでしょうし、会社によって本当に広告通りの給与を支払う会社も存在しますが大半のタクシー会社は「固定給+歩合給」が給与額面となります。
そして固定給は実働時間や拘束される時間と比例しないケースが多く低いのも特徴です。一見、給与額が多く見えるタクシー業界ですが歩合給で稼げないかぎりは一般的な給与レベルと比較すると安い職種です。

この点を把握しないで前職の給与と比較する転職者はやる気を失うケースが多く、自己退職や会社からの解雇につながっていきます。

体力がもたない

タクシードライバーはお客様を乗せることで歩合給が発生しますが日中よりも夜間から早朝にかけて稼ぎやすい業界とも言われることが多く、実際に駅前や繁華街のタクシー待合場所を深夜帯に訪れるとそれなりに利用客が多いことがわかります。

逆に日中はオフィス街で利用されることもありますが稼ぎ場所にはより多くのタクシードライバーが集合するので思ったほど歩合給で稼げないという事もあります。そんなタクシードライバーですが中高年から転職された人達が苦労するのは夜討ち朝駆け的な勤務形態です。
夜間の睡眠と日中の睡眠では一日の疲れの抜け方に開きがあり深夜帯の勤務が続くと疲れが溜まりやすくなりがちです。特に中高年層に突入すると体力の低下しがちなので睡眠不足は体調不良へと響いてきます。

人間関係のストレスが意外に多い

人付き合いが苦手だからタクシードライバーへ転職を考え、実際に転職された人が悩む原因のひとつに人間関係があります。法人の社員として雇われるのですから当然、人付き合いは避けることができないものです。

さらにタクシーという空間の中ではお客様様と自分だけの時間もあり、その間をまったくの無言で過ごせることはほぼ皆無です。タクシードライバーはサービス業の側面もありお客様との会話に神経を使う機会も多く発生します。

お客様様から不興を買い会社へクレームが届くと自身の査定にも響くので言葉使いや対応にも気をつける必要がでてきます。また全てのお客様が優しいことも少なく、深夜帯や繁華街で利用されるお客様の多くはアルコールを摂取して普段より気が大きくなっているケースもあり、そのため言葉使いや発言内容も普段とは違い粗野になる傾向もあります。

それらに対して反論せず対応するのはなかなか大変で精神的なストレスも積み重なりタクシードライバーという職業が嫌になるケースもあります。

こういった例もあるので、それでも対応できる耐性のある方がタクシードライバーに向いていると言えるでしょう。50代での転職で失敗することを避けたい場合は、しっかり自分と転職先がうまくマッチするかも見極めていくことをお勧めします。

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