転職したいけれど、正社員として働けるのか、その後のキャリアはどうなっていくのか、と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めなのがタクシードライバーへの転職です。
今回は、タクシードライバーに転職した際の具体的なキャリアについてご紹介します。

必要な資格とドライバーの仕事

タクシードライバーになるために、必要な資格は特別なものではありません。ほとんどのタクシー会社が、第一種自動車免許を保有して3年以上経っていることのみで採用しています。ドライバーとして働くためには二種免許が必要になりますが、それは採用されてから取得することになるため、採用の時点では一種免許だけで構いません。そう思うと、ぐっとハードルが下がりますね。

もちろん、タクシードライバーとしての経験がなくても大丈夫です。
各タクシー会社ごとに充実した研修制度がありますので、未経験からでも安心して働くことができます。車好きの方なら、勤務中大好きな車を運転してお給料を貰え、お客さんにも喜んでもらえることにやりがいを感じている方が多い職種です。

そして、タクシードライバー転職で嬉しいポイントは、正社員採用が多いことです。正社員から転職すると、前職と同じ正社員で採用されるのか不安に思われる方も多いですが、ほとんどのタクシー会社が正社員としてドライバーを募集しています。安定した収入や各種休暇が保証されているのが安心ですね。

正社員として長く働くことができるのも転職をする際の大きなポイントですね。出勤時間は会社によりますが、日勤か夜勤の二交代制が多いようです。

また、転勤に疲れて転職する方が多いのも特徴です。タクシー会社は地域ごとに営業範囲が決まっていますので、転勤なしであることが大きな魅力になってます。

キャリアパス【ドライバー】

タクシードライバーになった後のキャリアパスがどのようになっているのか、ここでは一般的な例をご紹介します。

まず、研修が終わると一般タクシーのドライバーとして働くことになります。多くの会社で基本給＋成果給が支払われ、多くの仕事をこなすと月収が35万円を超えることもあります。その後、勤務年数が経つにつれてハイクラスドライバーに待遇が上がっていきます。

車種や車の色が変わったり、無線での配車が増えて効率的にお客さんを乗せることができたりと、より良い環境で働くことができます。また、ハイクラスのため求められる接客技術も上がってきます。自分のスキルアップにも繋げることができ、お給料も上がります。

その後は会社にもよるところがと大きいですが、ドライバーの中でのリーダーに昇進したり、1日貸切で観光地をまわる観光ドライバーの勤務ができたりと仕事の範囲が広がっていきます。観光が好きなら、観光ドライバーとして観光客を案内することはやりがいを感じるポイントになります。最近は修学旅行でタクシー研修をする学校も増えていますので、老若男女全てのお客さんの思い出の1ページにあなたが華を添えることができますよ。

キャリアパス【内勤】

ドライバーとしてキャリアを積むと、内勤の勤務を選ぶこともできます。ドライバーは、休憩や勤務時間を比較的自由に決めることができるというメリットがありますが、逆に給与面では成果給も含まれるため不安定な部分もあります。それに対して、内勤は勤務面での自由は減ってしまいますが固定給になるため、安定をとって内勤を選ぶ方も多くいます。

内勤の仕事で代表的なものが、運行管理者という仕事です。この仕事には資格が必要で、年に2回実施されている運行管理者試験というものに合格しなければなりません。運行管理者は具体的には、法律に則って乗務員の乗務割現場の作成、休憩施設の保守管理、乗務員の点呼や健康状態の把握をする人事関係の仕事など、タクシーを安全に運行するための業務があります。

実務経験もしくはそれに相当する講習の受講が必要ですが、現場の状況に詳しいドライバーを経験している人が多いです。また、事故対応やクレーム対応も運行管理者の仕事なので、ドライバーの経験が直接役に立つ場面も多いのが特徴です。

管理職などを目指す場合は、運行管理者の資格を取り内勤に移るのが一般的なコースになります。実務経験を積んだ後は、資格試験に挑戦するのが良いでしょう。

タクシードライバー転職のまとめ

タクシードライバーに転職した際のキャリアパスをイメージすることはできたでしょうか。

未経験から始められる上に、その後の管理職までの昇進の流れも分かりやすいタクシードライバーは、転職先にぴったりの職種です。自分の好みや生活スタイルに合わせて働き方を選ぶことができる点も、転職を考える上で重要な視点です。

ドライバーとしてキャリアアップを重ねてベテランドライバーになるのも良いですし、ある程度実務経験を積んだら資格試験を受けて管理職を目指すのも良いでしょう。昇進する際に転勤を伴わない点も、家庭がある方には重要なポイントですよね。

また、比較的勤務時間が自由なタクシードライバーに転職することで、前職よりも自分や家族との時間をゆっくり取ることができることも多いです。今の職場に疲れてしまった方もタクシードライバーを検討してみてはいかがでしょうか。

会社ごとに説明会を開催しているところもありますので、気になった方はまず説明会に行って話を聞いてみてくださいね。

働くことは人生の中で多くの時間を費やす活動です。充実した生活のために、ライフプランと職場について考えてみませんか？