英語が活かせるサービス業!正社員への道も!タクシードライバー!
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外国人観光客を乗せる機会も多いタクシードライバーの仕事は、運輸業の枠を越えた幅の広いサービス業です。そのため英語が話せる人にとって広がりを持った職業であるとも言えるでしょう。さらに正社員として活躍できるチャンスも多くみられています。今回は英語を活かしたタクシードライバーの仕事を紹介します。
伸び続ける訪日外国人の数と英語力の需要
平成28年に東京都が行った訪都旅行者数等の実態調査では、平成28年に東京都を訪れた外国人の旅行者は約1,310万人でした。これは前年に比べて10.2%も増加した結果であり、東京都を訪れる外国人旅行者の数は年々増え続けています。また、平成28年に外国人旅行者が都内で消費した金額は約1兆880億円でした。これは、都の収入にも大きくかかわることから、東京都では観光PRにもさらに力を入れ、観光に関わる各団体にも旅行者の受け入れ環境の強化も呼びかけています。
そんななか、注目を集めているのがタクシードライバーです。東京都のタクシードライバーは外国人観光客を乗せる機会が非常に多いにもかかわらず、ホテルや百貨店などと違い、外国語に対応できるスタッフが非常に少ないことが問題視されています。外国人観光客からも、タクシーで英語が通じないといった意見もよく聞かれているのです。そのためタクシー業界では、語学取得をしている人材の獲得を積極的に行っています。英語が使えることを武器に転職先を探している人にとっては、タクシードライバーとしての転職には大きな可能性が秘められているといえるでしょう。
選び抜かれたタクシードライバーとしての認定制度「TSTiE」
英語が話せる観光ドライバーには、その優れた能力を認めるための認定制度があります。これは「英語による東京観光タクシー」を意味する「Tokyo Sightseeing Taxi in English」を略して「TSTiE(タスティー)」と呼ばれています。東京ハイヤー・タクシー協会が認定している資格であり、TSTiEに認定されると高い英語力に加えて東京観光の知識を持ったドライバーであることが証明できます。平成28年2月の時点でわずか15名のドライバーしか認定されていないほどの難関であるため、意欲のあるタクシードライバーの目標にもなっています。
TSTiEでは、タクシードライバーとしての基本的なスキルはもちろんのこと、外国人観光客をどれほど満足させられるかといった点が評価されます。英語力に関してはTOEIC600点程度以上が必要であり、20時間の研修に加え、スピーチ・ヒアリングテストを含んだ観光英語対応ドライバー認定プログラムを合格することが条件です。さらに観光に対する知識も求められ、東京シティガイド検定に合格している必要があります。その他にも東京観光タクシードライバー認定研修や、車いすにも対応できるユニバーサルドライバー研修も修了しておかなければいけません。ただ、英語が話せる人は、英語力の時点で他のドライバーから差をつけられるためTSTiEへの道も近くなるでしょう。さらにTSTiEに認定されると高給与も期待できます。
タクシードライバーは未経験でも挑戦できる!
未経験からタクシードライバーになるためには、普通運転免許が必要です。タクシードライバーとして活躍するためには二種免許が必要ではありますが、普通運転免許さえあれば、タクシー会社がお金を出して二種免許の教習に通わせてくれるケースが多くみられています。また研修期間が終わり、晴れてタクシードライバーとしてデビューを果たしても、最初のうちは給与保証をしてくれる会社も多いため安心して働けます。こういった制度は特に大手のタクシー会社に多く、大手に就職すれば効率よくタクシードライバーとしての経験がつめるでしょう。正社員としての登用も積極的に行われていますので、安定した職業であるともいえるのです。さらに、残業なしといった働き方も選べることから、タクシードライバーに転職して家族と過ごす時間が増えたと感じる人も多くみられます。
そのうえ英語を話せるドライバーであれば、さらに優遇した仕事が回ってくるチャンスもあります。タクシー会社によってはホテルなどと連携し、外国人観光客の輸送を承っているケースなどでは、効率よく仕事を得ることも可能です。
その他にも、海外出身者のタクシードライバーの教育係として活躍する道や、外国人観光客向けの企画を行うといった道もあります。英語を活かせることが強みとなり、サラリーマンのように年収を安定させることもできます。
英語が話せるドライバーとしてのやりがいも!
タクシードライバーに求められるもののひとつはコミュニケーション能力です。特にコミュニケーションを取り合うのが好きな外国人の乗客に対しては、対日本人以上のコミュニケーション能力が求められます。目的地周辺の情報だけでなく、日本の文化やしきたり、おいしい食べ物などを外国人に紹介できるドライバーは非常に人気があります。というのも、日本を訪れる外国人は日本の本物の文化に触れることを目的としている人が多いためです。そのため、現地に暮らす人と実際に話してみたいと思っている人が多くみられます。実際に英語が話せるドライバーからも、外国人観光客に本当の日本の姿を伝えられることは、サービス業をこえたやりがいを感じるという声が多く上がっています。そのように英語で接客ができると、多くの乗客からの信頼を得ることができ、これからのキャリアも伸ばせるでしょう。
これからもさらに観光客が増えることが予想される東京都において、英語が話せるタクシードライバーは、非常に求められている仕事です。これから、さらに多くの外国人が東京都訪れると予想され、英語が活かせる訪日向けのドライバーの需要が増えている状況です。英語が話せる人にとってタクシードライバーへの転職は、今がチャンスであるともいえます。