事故保障制度も整ったタクシー乗務員環境で働く

交通事故による多額の損害賠償が不安?タクシー乗務員に転職するならタクシー会社の事故後の対応をしっかりチェック

タクシー乗務員の転職を考える際、不安に感じるのは交通事故を起こしたらどうなるかといった点でしょう。
実際に交通事故に遭遇するリスクの高い職業であるため、しっかりと補償が受けられる会社選ぶことが重要です。

今回はタクシー乗務員と交通事故について説明します。

タクシーは交通事故を起こす可能性がある

交通事故は自分がどれだけ気を付けていても起こることがあり、常に運転しているタクシー乗務員にとって交通事故に遭遇する危険性はいつもとなり合わせです。
実際に一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が発表したデータによると、平成27年に起こった交通事故の総件数は536,789件でした。そのうち法人タクシーが関わった事故件数は13,655件にものぼります。これをもとに計算すると、タクシーが関係している事故は全体の約2.5%だといえるでしょう。100件の事故のうち2~3件はタクシーによる事故であるのです。

交通事故には「人身事故」「対物事故」「対物事故」の3つに分けられます。タクシーの場合にはタクシーに乗せている乗客が事故によりけがをしてしまった場合にも、車内人身事故として扱われてしまいます。
職業としてドライバーをしている際には絶対に避けないといけないのがこの人身事故であるといえるでしょう。

対物事故や対物事故は仕方のない場合もありますが、ここで問題となるのが所属しているタクシー会社の事故後の対応です。
会社によっては修理代が「自腹」になるケースや損害賠償を請求されるケースもあります。

事故を起こした時の対応は大丈夫?

タクシー会社の求人には、事故補償がついていることが記載されているところもあります。
タクシーなどの営業車両には任意保険の加入が義務付けられていますので、多くの会社に事故補償があるといえるでしょう。

そのため、万が一事故を起こした場合でも多額の損害賠償を背負うことはありません。しかしながら補償される内容や、適用される条件はタクシー会社によって違いがあります。事故を起こしても会社が保証してくれる場合であれば非常に安心であるといえるでしょう。タクシー会社の中には安全運転手当が給与の中に組み込まれ、毎月1~2万円を支給している会社もあります。
そういった会社は事故を起こした月には安全運転手当が支給されません。そうすることで乗務員が抱える負担を少しでも減らしているのです。

タクシー乗務員は事故に遭遇する可能性が高い仕事であるため、求人の事故補償はしっかりと確認し、面接などでもどのような補償内容であるのかをきちんと聞いておくのがおすすめです。
事故後の対応はタクシー会社によってさまざまですので、しっかりとした事故補償を約束している会社に転職するのがいいでしょう。

そういった会社であれば事故への不安を感じることなくタクシー乗務員としての仕事に励めます。

乗務者自身がケガをしてしまったら?

交通事故に遭遇した際に気になるのは事故補償だけではないでしょう。
もし自身が交通事故によってケガをしてしまい動けなくなってしまった場合、どの程度生活が保障されるのかも重要です。そのため働けない間にどの程度の給料が支払われるかといった点においてもしっかりと確認しておきましょう。タクシー会社のなかには休業期間中の補償制度が設けられているところもあり、補償期間中はゆっくりと休めます。
ただ、休業期間中の給料は全額支給ではありません。補償がある場合には無休になることはないため、ケガをして働けない状態の場合にはありがたい制度であるといえるでしょう。さらに最大で1年間の休業期間を得られる会社ではゆっくりと治療が可能です。完治した万全の状態で仕事に復帰できるため、不安を少しでも減らすことができます。

また、給料が高い会社には事故補償がない場合も多くみられますが、その分だけ歩合率の高さなどに反映されています。
そのため事故を起こさなければ高い給料を維持することもできるのです。

しかしながらこ給料のことだけでなくリスクもしっかりと頭に入れて、転職するタクシー会社選びをすることが大切です。

タクシー会社がしてくれる安全対策も要チェック!

タクシー会社の中にはタクシー乗務員のために安全対策を行ってくれるところもあります。
当然のことながらアルコールを摂取した後の運転は許されませんが、万が一に備えて「アルコール検査」を実施している会社は多くみられます。これはアルコール検査を行うことで乗務員がハンドルを握ることへの責任感を自覚できるためです。

また、交通事故に遭遇した際に有利な証拠が提出できるようにドライブレコーダーを導入しているところや、お客さまを事故から守るため後部座席シートベルトの着用を推進している会社もあります。さらに運転安全マネジメントを導入していたり、疲労蓄積度自己診断チェックリストを活用しているところもあるのです。
これらは全て乗務員に安全運転を促すための取り組みです。

会社をあげて安全運転を推進することで事故を減らすことができるでしょう。

そういった会社単位の取り組みは乗務員の質を向上させるのにもつながります。働く側にとっても不安を抱えることなく仕事ができることから働きやすい環境が出来上がるといえるでしょう。

転職先としてタクシー会社を探す際には、そういった点もしっかりとチェックしておくのが大切です。

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