語学を活かした転職を考えているけれど、高卒という学歴がネックになっている人にはタクシードライバーへの転職がおすすめです。訪日外国人が増える中、東京では語学が堪能なタクシードライバーが求められています。
そこで今回はタクシードライバーと外国語について紹介します。

タクシードライバーはグローバルな活躍ができる仕事

東京のような大都市圏は、日本におけるビジネスの中核的な役割を担っています。
そのため、海外からビジネス目的で来日する外国人も多く、タクシーを利用する外国人の数も他の地域と比べると多いエリアです。
さらに、観光都市としても栄えていることから外国人観光客の姿も目立ちます。
そういった理由からデパートやホテルといった外国人が多く利用する場所においては英語をはじめとした外国語で対応できるスタッフが配置されているケースが多くみられます。
しかし、交通手段として非常に便利なタクシーにおいて、タクシードライバーの語学力が問題視されていました。
日本を訪れている外国人から目的地が伝わらないことや、タクシードライバーとコミュニケーションが取れないといった不満が聞かれるようになり、多くタクシー会社では外国語が堪能なドライバーの獲得に向けて動き出しています。外国語は英語だけでなく韓国語、中国語、イタリア語、スペイン語などさまざまな言語に対応できるとさらにグローバルな活躍が可能です。
外国語が話せるタクシードライバーは多くの訪日外国人に向けて働ける仕事であり、語学力を活かすことを目指している人にはぴったりの仕事でしょう。

高卒でも語学力があればキャリアが築ける

転職を考える際に学歴がネックになっている人も多いでしょう。
いくら海外渡航経験があり、英語が堪能であったとしても大卒以上の人材を採用したいと考えている企業も多くみられます。
また、転職で新しい分野に挑戦したいと考える人の場合には、未経験からでも挑戦できる仕事を選ぶ必要もあり、転職への道が狭く険しいものであると感じる人も多いようです。その点タクシードライバーの仕事は、未経験からも挑戦が可能で、学歴も問われません。英語力を活かしたいという人にはうってつけの仕事であり、これまで海外にいた経験を活かして外国人とコミュニケーションを取りながら仕事がしたい人にもおすすめです。
その他にもタクシードライバーは接客業であるため、人と話すことが好きな人に向いている仕事であるとも言えます。お客さまとコミュニケーションをとるなかで日本の文化をお客さまに紹介し、より日本を楽しんでもらうためのおもてなしもできるのです。
ドライバーとしてのスキルがないと思っている人であっても、外国の文化に詳しい場合には訪日外国人が何を必要とし、何を知りたいのかという点も見えて来るでしょう。そうした中でサービスができる人材へと成長することでこれからの日本を担う働き手として活躍することができます。

こんな人がタクシードライバーに向いている

タクシードライバーは、基本的にはお客さまを目的地まで輸送するのが仕事です。
ですので、運転が好きな人には向いている仕事です。しかし、タクシードライバーは接客業でもありますので、車内を快適に過ごしてもらうための気配りもできないといけません。
そのため、気配りができる人はタクシードライバーに向いていると言えるでしょう。
車内の空調に気をつかうことや、体調の悪いお客さまにはゆっくりと走るような心配りなど、いかに気持ちよくタクシーを利用してもらえるかという点に注意を払って仕事ができる人材が求められます。外国人のお客さまにおいては、日本で困ったことについて気軽に相談に乗ることや、日本独特の文化を紹介することで、日本での滞在をより楽しんでもらえるようになるでしょう。
そうすることでお客さまから感謝され、仕事へのやりがいも感じられるのです。そのためには、コミュニケーション能力が必要とされます。
タクシードライバーの仕事は人と話すことが好きな人に向いているといえ、お客さまの心情や空気を察しながら上手にコミュニケーションが取れる人は、お客さまに喜ばれるドライバーとして活躍していけるのです。

初めてでも充実した研修制度で安心

タクシードライバーは学歴や経験に左右されませんので、高卒からの未経験でも転職が可能な仕事です。ただ、未経験からタクシードライバーになるにあたり、自分に務まるのかと心配になる人もいるでしょう。
しかし、タクシードライバーとしての仕事が決まると、多くのタクシー会社では研修期間が設けられています。
その間にタクシードライバーとして働くための車の使い方や接客などを学びます。
さらに東京のタクシー会社では研修時に訪れる「東京タクシーセンター」で「外国人旅客接遇研修」を受けることも可能です。この外国人旅客接遇研修では、外国人の習慣や、タクシードライバーに必要とされる英単語や緊急時の英会話での対応などが学べます。外国語に堪能な人であっても、タクシーという専門分野で必要な単語は知っていると非常に役に立ちます。
さらに緊急時の対応などもしっかりと学んでおくと、もしもの場合に安心です。
こういった研修は、入社後もレベルに応じて受けられますので、レベルアップを目指して勉強し続けられる仕事であるとも言えるでしょう。
自分の得意な分野をより高めながら働けるタクシードライバーは常に上を目指しながら働き続けられます。