タクシー乗務員には初心者でも安心してスタートできる乗務員教育がある!求人情報は研修制度や教育制度をチェックしよう!
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車の運転が得意で、しかも人と接することも好きという人ならば、転職して新たに就く仕事としてタクシー乗務員も選択肢になり得ます。ただ、運転は好きでも実際に人を乗せて仕事をするとなると、大丈夫なのか不安になることもあるでしょう。
そこで、タクシー乗務員に転職する際にどのような乗務員教育が行われているのかについて詳しく説明します。
二種免許を会社負担で取得できるかどうかをチェック!
運転免許には一種免許と二種免許があることを把握している人も多いことでしょう。同じ普通車サイズの自動車を運転するのにも、タクシーのように営業としてお客様を乗せるためには二重免許を所有していなければなりません。二種免許を取得するための年齢・経験や視力・聴力などの条件は一種免許よりも厳しくなっているほか、学科試験や実技試験も高いレベルが求められます。そんな二種免許を転職するにあたり、自分で取得しておかなければならないと経済的負担がかかるうえ、免許を取得するまでは仕事に就くこともできません。
しかし、タクシー会社では乗務員を採用するに際に未経験でも大丈夫という求人が多くなりました。国土交通省が作成した「賃金構造基本統計調査」によると、2002年には全国で30万人いたタクシー乗務員が、2014年には20万人を下回っています。また、乗務員の年齢構成をみてみると、2014年には60代以上の高齢ドライバーが過半数を超える勢いで、若年層のドライバーがあまりいません。
また、2002年には道路運送法が改正されたことにより、タクシー業者の新規参入が進みました。タクシー乗務員が不足気味になったこともあり、タクシー会社では採用にあたって未経験者の採用・教育に力を入れるようになったのです。
実際にタクシー会社が新しく採用する乗務員のうち、未経験者が8割や9割以上を占めるところも珍しくありません。なかには、グループ会社として自動車教習所を所有している会社もあるほどです。未経験で採用された場合はグループの自動車教習所や提携している自動車教習所で、入社後7~10日程度の合宿に参加し、二種免許を取得するという流れになっています。
二種免許を取得するための費用も会社が負担してくれるところがほとんどであり、新入社員は特に金銭的な負担なくタクシー乗務員になることが可能です。二種免許を持っていない人の場合、まずは二種免許を取得するためのサポートがある会社を選ぶようにしましょう。
タクシー乗務員として必要なスキルを学ぶ研修が充実しているかどうか
二種免許を取得し、いざタクシー乗務員として仕事を始めようと思っても、タクシー業務未経験ではわからないことがいろいろあります。そのため、タクシー会社では未経験者をプロのドライバーに育てるための教育・育成制度を設けているのが普通です。カリキュラムの詳細は各会社で多少は異なることがあるものの、まずはタクシー乗務員としての基本的な心得を座学で学ぶ研修があります。内容は、知っておかなければならない法律や身だしなみ、接客のマナーなどです。
また、タクシー特有のメーターの操作方法や料金の受け取り、チケットの扱い方なども、手順を理解していないといきなりはできません。そのため、実際のタクシーに搭載されているのと同様の機械を使って練習するというような、シミュレーションのカリキュラムも組まれていることが多いです。
さらに、座学だけではなく指導員が同乗し、路上でより実践に近い状態の研修も行われています。タクシー業務未経験からはじめようと考えている人は、業務開始前の研修が充実したものかどうかをみておくことが大切です。
試験に対するサポート体制が整っているかどうかもチェックしておく!
一昔前ならば、タクシーは単にお客様を乗せて目的地に運ぶだけの仕事というように考えられていたことも多かったです。しかし、社会環境の変化や時代のニーズが変わるにつれて、タクシーに求められることや実情も違ってきています。単にタクシー乗務員としての運転や接客スキルだけではなく、さらに広い範囲の知識や技術を持っていた方が仕事の可能性が広がるでしょう。そのため、求人情報で各種試験を受験する際のサポート体制が整っているかどうかを見ておいたほうが良いです。
たとえば、さまざまな分野でバリアフリー化が進み、タクシー業界にもその波が及んでいます。バリアフリー研修推進実行委員会によるユニバーサルドライバー研修が実施されるに至り、積極的に研修に参加することを勧めている会社もあるのです。
ユニバーサルドライバー研修では車椅子を使用する人が乗車するときの介助の仕方や車椅子の取り扱い方を学べるほか、高齢者の疑似体験などもカリキュラムに入っています。
また、国際化が進み、海外からの旅行客が増加していることから、外国語研修を実施しているタクシー会社もあります。さらに、全国的ではないものの、東京や大阪、神奈川などの大都市圏の一部エリアでは、各地のタクシーセンターで行われる地理試験に合格しなければなりません。試験対策として地理研修を実施しているところもあり、効率的に勉強して試験に備えたい人は求人情報でチェックしておきましょう。
仕事の幅を広げたいならステップアップできる制度があるかどうかも大事
タクシー会社では試験に対するバックアップをしているほかにも、社内でステップアップできる制度を整えているところもあります。タクシー会社のなかには多角的な事業展開をしているところも多いです。
そのなかには、一般的なタクシー運転手からスタートして、ハイヤーの運転や企業の役員運転手の仕事にステップアップできるところもあります。また、観光が盛んな土地柄ならば、観光タクシーなどの仕事に幅を広げられる可能性もあるのです。将来的にタクシー乗務員としてステップアップしたいと考えているならば、社内で制度が整っているかどうかもチェックポイントになります。
タクシー乗務員には未経験でもプロのドライバーになれる仕組みが整っている
未経験でタクシー乗務員に転職しようとすると敷居が高いのではないかと心配になるかもしれませんが、実はさまざまな教育制度や研修制度が整っています。そのため、初心者でも安心して転職して仕事を始めることが可能なのです。
細かい研修内容やサポート体制は会社によって多少は異なることがあるため、詳細を確認しながら転職先を探してみてはいかがでしょうか。