転職や再就職を目指す人にとってタクシー会社は注目されている存在です。
どの業界もある程度の年齢になると、正社員として採用される事が難しくなりますが、タクシー会社では人材を確保するべく好待遇の条件で積極的に受け入れています。

自由に働ける、頑張り次第でお給料が上がるなど様々な魅力があるタクシードライバーですが、果たして未経験でも就業出来る仕事なのでしょうか?

タクシードライバーに必要な資格とは?

タクシードライバーを目指す場合、まずは車が運転出来る第一種運転免許は必須の資格です。
さらに仕事としてお客さんを車に乗せ、その対価としてお金を貰うとなると、第二種運転免許の取得が必要になります。

ちなみに二種免許の受験資格は満21歳以上である事、さらに一種免許取得後3年以上は経過してなければいけません。
また二種免許は一種免許より採点基準も厳しいため、単に運転が得意だからと簡単に合格出来るものでも無いのです。

教習所に通って自分で免許を取得してからタクシードライバーの求人に応募する人もいれば、二種免許取得制度が整ったタクシー会社に入社してから取得を目指す人もいます。

またドライバーとして働くには地理試験に合格する必要もあります。
主に都市部で働くには必須ですが、地域によっては受ける必要が無い所もあります。

地理試験はほぼ暗記の内容で、とにかく頭に知識を叩きこんでいくしか勉強法はありません。
苦戦する人も多いですが、知識を取得すればナビに頼らずとも、近道や裏道を通って目的地までスムーズに運転できるようにもなります。

未経験者を優遇する会社もあり

タクシードライバーとして働いた事がない人にとっては、未経験可と言われても本当に採用して貰えるか不安に感じるかもしれません。
これまでドライバーとしての実績がある人の方が運転技術もあり、スムーズに働けるイメージもあります。

しかしタクシー会社の中には、経験者ではなく敢えて未経験者を優遇している所もあるのです。

そもそもタクシー業界は他業種から転職してくる人が多いので、教育制度を整えている所も多いです。
何も知らない状態から会社の方針や営業方法を教え、最終的には稼ぎ頭となって会社に収益をもたらして欲しいという思いもあります。

しかし経験者であれば、以前の職場と比較して不平不満を訴えてくるケースもあります。
タクシー会社によってオリジナルの研修制度を設けている所もあり、そこで長く働いてきたドライバーにとっては今までと違う方法となると違和感を覚えてしまうのです。

もちろん経験者でも会社の方針に従って指示された通りに働くタイプの人も多くいるので一概には言えませんが、経験者より未経験者を採用したいと考えている会社もあるため、未経験だからと応募を遠慮する必要は無いのです。

タクシー会社の選び方

タクシー会社は数多く存在するため、求人があってもどこに応募すれば良いか迷うものです。
選ぶべき会社を間違えれば、せっかくタクシードライバーに転職しても気持ち良く働けない可能性も出てきます。

まず決めておきたいのは、給与面を重視するか、待遇面を重視するかという点です。
とにかくしっかり稼ぎたいという考えの人は給与面を重視すべきで、その一番の見極めポイントが歩率となります。

タクシードライバーは歩合制を採用している所がほとんどで、自分が頑張れば頑張るほど収入がアップする仕事です。
つまり歩率が高ければ効率良く稼げるという事にもなります。

またノルマを設けている会社も多いですが、ノルマが達成できなければ歩率が下がり給与も減ります。
安定した収入が欲しいと考えるならばノルマ無しの会社を探した方が賢明です。

待遇面は例えばマイカー通勤が可能であるか、寮が完備されているか、定年制度があるか等がチェックポイントになります。

タクシー会社は基本的に駅から離れた場所に営業所がある事が多く、電車やバスでの通勤はあまり利便性が良くありません。

もしマイカー通勤OKとしているならば車で営業所へ向かう事ができ、朝の早い時間帯に出勤する場合も始発などを気にする必要が無くなります。

また地方から出て一人暮らしをしている人なら、寮が完備された会社は経済的な負担が軽くなります。
特に都市部は家賃も高くなりますが、寮費であればリーズナブルに抑えられ、生活費も節約出来ます。

さらに会社によっては家具や家電なども備え付けてあり、すぐにでも生活をスタートさせられる状態の部屋を用意してくれる所もあります。

そしてもう一つ、タクシードライバーへの転職を目指す人の中には、少しでも長く働き続けたいという考えの人もいます。
大抵は65歳になれば定年となりますが、定年制度有りという会社であれば、定年後も会社と契約して働き続ける事が可能です。

タクシードライバーとして働く心得

未経験でも研修を受け、経験を積んでいけば立派にタクシードライバーとして活躍出来ます。
ただ更なる上を目指すなら、乗客に喜ばれるドライバーを目指したいものです。

タクシードライバーはサービス業、接客業にも分類される仕事であり、サービスを提供している相手には気持ち良く過ごして貰わなければいけません。
安全運転はもちろんの事、自然に丁寧な言葉遣いや態度が出せるように努力していく事も大切です。