日本の中でもずば抜けて人口が多いのが東京です。
観光スポットも目白押しで、タクシー業界のインバウンド需要も高いエリアとなっています。
今回はタクシー運転手になることを考えている人向けに、東京でタクシードライバーに就職するメリットを紹介します。
また、タクシー業界の今後の動向についても詳しくお伝えしましょう。

東京でタクシー運転手に転職するメリット2つ

♯他の地域よりもたくさん稼げる

タクシードライバーの収入は、働く地域によって大きく変わります。
東京は日本最大の都市で、 東京都だけで人口は1300万人に達します。
これは、日本の人口の約11％が住んでいるという計算になるのです。

東京は夜遅くまで営業しているお店が多く、タクシー運転手の需要が一日中高い状態が続きます。
他の地域よりも多くの人がタクシーを利用するのが東京です。
そのため、東京で働いているタクシー運転手の年収は、全国平均と比較しても100万円以上も上回っているのです。
これは、地方でタクシー運転手で働いている人が東京で就職すると、年収が100万円以上アップする可能性があるという意味にもなります。

年収が高いと自分に対する自信やさらなるモチベーションにも繋がりますし、たくさん稼げるのは大きなメリットになります。

♯東京は日勤も稼げるので生活リズムが狂わない

タクシー運転手の勤務形態は、日勤、夜勤、隔日勤務があります。
夜勤の場合、割り増し料金があったり、長距離に乗る人が増えたりするため、日勤よりも稼げる傾向があります。
タクシー運転手の場合はどの時間帯でも同じように稼げるわけではなく、平日の昼間などは客足が途絶え、ヒマになってしまうこともあるのです。

しかし、東京都はインバウンド需要が高く、観光目的に外国人観光客がたくさん訪れ、タクシーを利用します。
また、東京は乗用車の所有率がもっとも低く、移動手段としてタクシーを使う人は多いのです。
東京都内であればヒマな時間帯というのがほとんど存在せず、常に一定の乗客を日勤でも獲得することができます。
そのため、高収入を目的として、夜勤や隔日勤務で無理して働く必要はないでしょう。

日勤のみならば生活リズムが乱れないので、健康的に働き続けることができます。
深夜帯に働く夜勤に比べて日勤は集中力を維持しやすいため、交通事故のリスクが少ないのもメリットです。

東京でタクシー運転手への転職が向いている人

都内でタクシー運転手で働くのが向いているのは、やる気がある人です。
タクシー運転手の特徴に、「勤務中は常に1人」というのがあります。
1人でいることが多いので社内のしがらみなどとは無縁ですが、その代わり仕事中は簡単にサボることができます。

観光客や人口が多く、タクシー運転手にとって理想的な環境の東京ですが、休んでばかりでは高収入は期待できません。
少しでもお金をたくさん稼ぎたいという気持ちがないのであれば、無理して東京で働く必要はないでしょう。

タクシー会社のほとんどが歩合制を採用し、個人の売上が高ければ高いほど給与に反映されるため、日々の努力は欠かせません。
東京では年収1000万円を実現しているタクシードライバーもおり、戦略次第で給料は跳ね上がります。
努力するほど給料の増加につながるので、やる気がある人は、東京で一流のタクシー運転手を目指しましょう。

東京でタクシー運転手への転職が向いていない人

東京の一部地域で働くためには、東京タクシーセンターで行われている地理試験に合格しなければなりません。
地理試験は難易度が高く、1回で合格するのは難しいとされています。
道を覚えるのが苦手で地理が嫌いな人は、東京でタクシー運転手への転職はあまり向いていないでしょう。

効率よく稼ぐためには、どこに何があるのか、人が集まるのかしっかりと把握しないといけません。
土地や建物に興味関心をもち、道を覚えるということの努力と勉強を積み重ねることが大切です。
東京の地理の知識をどんどんストックしていけば、タクシー運転手として稼ぐときの大きな武器となります。
地理試験に合格できなければ大都市で働くことができないので、道を覚えられない人は、東京での転職は上手く行かないこともあります。

タクシー業界の今後の動向

タクシー運転手として長く働くためには、業界の将来性や、今後の動向を考えることも必要です。
東京都の人口は2025年まで増え続けると言われているため、これからも多くの人がタクシーを利用する可能性があります。
また、グローバル化が進むことによって、日本に興味を持つ外国人が増えます。

東京には有名な観光スポットが盛りだくさんであり、これからもたくさんの外国人が来日し、旅行の際の交通手段としてタクシーを活用するでしょう。
東京では、海外から来たお客さんを乗せるエリアが多いので、 外国人対応力を上げることが大切です。
英語を話せるようになったり、観光地の知識を高めたりすれば、会社が優先的にお客さんを回してくれることもあります。

少子高齢化により、これからは高齢者のタクシー利用が増えていきます。
介護関連の資格を取得し、介護タクシードライバーになれば、より多くの利用者のニーズに答えられるようになるでしょう。
そうすれば収入やスキルがアップし、仕事に困ることもないので、タクシー運転手として安心して働き続けることができます。