タクシー運転手のなり方|必須の資格・向いている方の特徴
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タクシー運転手は、未経験からでもなれる仕事の1つとして非常に有名です。また、年収600万円以上を稼げたり、60歳以降になっても働けたりする仕事でもあるため、将来のことを考えタクシー運転手になりたいと考える方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、タクシー運転手のなり方や必須の資格、タクシー運転手が向いている方の特徴をご説明します。また、タクシー運転手としてのキャリアアップ方法も解説しますので、タクシー運転手になりたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
タクシー運転手のなり方
結論から申し上げると、タクシー運転手になるには「普通自動車第二種運転免許」の取得が必要です。ただし、タクシー会社に入社している時点で取得している必要はありません。近年では、入社した会社で二種免許の取得がサポートされているケースが多く、また企業によっては、二種免許取得の費用を全額負担してくれることもあります。
つまり、タクシー運転手として企業に転職を検討している時点では、特別な資格を有している必要はありません。そこからタクシー運転手として実際に仕事に携わるのであれば、二種免許のみの取得が必要です。
タクシー運転手に必須の資格
上述した内容と重複する部分もありますが、ここからはより詳細に、タクシー運転手になるために必要な資格をご説明します。
- 普通自動車第二種免許
- 地理試験
それぞれ順番に見ていきましょう。
普通自動車第二種運転免許
私たちが普段使用している一般的な乗用車を運転する場合、第一種の運転免許が必要です。これに対して第二種の運転免許は、旅客運送契約遂行において自動車を運転する場合に必要となる免許のことです。
第二種運転免許が必要な自動車には「商業ナンバー」が付けられており、一般的な乗用車と比較して見た目も異なります。
二種免許試験の内容
二種免許試験の内容は、下記3つに分かれています。
- 運転技能試験
- 学科試験
- 適性検査
上記の適性検査では、視力や深視力などを検査します。二種免許取得に要する期間としては、10日程度です。また、二種免許に合格した後には、各タクシー会社が実施している社内研修を受けるケースが一般的です。
地理試験を受けなければならない地域もある
東京や大阪などのタクシー会社に勤務する場合、二種免許に加えて地理試験を受ける必要があります。地理試験とは、特定指定地域における筆記試験のことで、国土交通省が定めています。東京や大阪に関する幹線道路や、交差点や施設に関する内容が出題されることが特徴です。
基本的に地理試験は暗記問題であるため、人それぞれ合格までの期間は異なりますが、10日〜30日程度見ておけば問題ないでしょう。
タクシー運転手に向いている方の特徴
ここからは、タクシー運転手に向いている方の特徴を3つご説明します。
- 運転が好きな方
- コミュニケーション能力が高い方
- 体調管理ができる方
基本的には上記のとおりです。タクシーの運転手は、お客様を乗せ安全に運転することが仕事であるため、運転が好きな方は向いていると言えます。また、コミュニケーション能力が高い方も向いています。ただ単にお客様と会話ができるだけではなく、お客様の温度感を適切に察知し、聞き役に徹するなどといった柔軟な対応を求められる場合もあります。したがって過去に接客業等を経験しており、初対面の方との会話に慣れている方はタクシーの運転手として十分活躍できるでしょう。
そして、適切に体調管理が行えることもタクシー運転手にとっては重要な能力です。タクシーの運転手は日勤や夜勤等、シフトが日によって異なることが比較的多い職種です。そのため、適切に体調管理を行わなければ、業務中に急な体調不良を起こしてしまう可能性があります。そういった側面からも、様々なことを自制できる方は向いています。
タクシー運転手としてのキャリアアップ方法
ここまでタクシー運転手についての概要を解説してきましたが、実際にタクシー運転手になったと仮定して、どのようにキャリアアップしていけば良いのか分からない方は多いのではないでしょうか。ここでは、下記2つのタクシー運転手としてのキャリアアップ方法をご紹介します。
- 独立して個人タクシー事業者になる
- ハイヤー運転手
それぞれ順番に見ていきましょう。
独立して個人タクシー事業者になる
まずは、独立して個人タクシー事業者になる方法です。個人タクシーとして働くには経歴が問われ、加えて基本的には個人事業主になる必要があります。しかし、あくまで相場に合わせることは前提ではあるものの、価格も自身で決められますし、働き方も自由に決められるメリットがあります。
ハイヤー運転手
ハイヤー運転手とは、一般的なタクシー会社のように一般の方を乗せる運転手ではなく、要人を乗せる運転手のことです。しかし、タクシー会社と比較してより経歴が重要視されることに加えて、適性も非常に重要です。
ただし、ハイヤー運転手は年収も高い傾向にあるため、キャリアアップの選択肢の1つとして検討する余地は十分にあると言えます。
まとめ
本記事では、タクシー運転手のなり方や向いている方の特徴、キャリアアップ方法を解説しました。タクシー運転手になるには第二種運転免許が必要であり、勤務地によっては地理試験も受ける必要があります。
しかし、入社後に二種免許の取得をサポートしてくれる会社も多いため、転職先を選ぶ際はサポート体制も必ず確認するようにしましょう。