タクシー乗務員の労働時間は何時間?勤務スタイル別に解説
Contents
一般的な会社であれば、8時間労働を週5回行い、週に40時間働くのが基本かもしれません。しかし、タクシー乗務員の場合は少々異なり、必ずしも週40時間働くケースが多いわけではありません。タクシー乗務員には、他の業界では珍しい「隔日勤務」という制度が存在します。
本記事では、タクシー乗務員の労働時間が何時間であるかを、勤務スタイル別に解説します。また、タクシー乗務員の休暇や残業についても紹介しますので、タクシー乗務員を目指している人はぜひ参考にしてください。
タクシー乗務員の労働時間は何時間?
はじめに、タクシー乗務員の労働時間が何時間であるかを解説します。基本的に、どのタクシー会社も下記3つの勤務形態を用意しています。
- 昼勤務(日勤)
- 夜勤務(夜勤)
- 隔日勤務
上記3つの勤務形態での労働時間を順番に解説します。
昼勤務(日勤)の場合
昼勤務(日勤)は、一般的なサラリーマンと同様の働き方という認識の勤務形態です。1日8時間労働を行い、1時間の休憩を取ります。つまり、日勤の場合の労働時間は1日8時間であり、拘束時間は1日9時間です。
出勤時間はタクシー会社によって異なるものの、9:00〜18:00、8:00〜17:00のケースが多くなっています。一般的なサラリーマンと同様の感覚で働くことができるため、お子様がいる女性や、高齢の乗務員に人気のある働き方です。
加えて、シフト制のケースがほとんどであるため、休日の予定も立てやすいことが特徴です。サラリーマンと同様の働き方をしたかったり、小さなお子様がいたりする女性におすすめの勤務形態だと言えます。
夜勤務(夜勤)の場合
夜勤務(夜勤)は、日勤とは逆の夜のみ働く勤務形態です。18:00〜27:00、19:00〜28:00などの勤務時間が多くなっており、労働時間は日勤と同様に1日8時間、拘束時間は9時間となっています。
夜勤のメリットは、深夜割増料金が発生することで、日勤よりも稼ぎやすいことです。また、繁華街から自宅に帰宅するお客様も一定数いるため、走行距離も長くなることが多く、比較的稼ぎやすい傾向にあると言えます。
夜勤のデメリットは、今まで日勤での労働に慣れている人からすれば、夜勤を始めたての頃は体調を崩してしまう危険性があることです。体が慣れれば問題なくなる人も多いので、夜勤で働く場合は、事前に相応の覚悟を持っておくと良いでしょう。
隔日勤務の場合
隔日勤務は、タクシー乗務員ならではの勤務形態です。1日で2日分勤務する働き方であり、14:00に出勤し、翌日の10:00に退勤することが多いです。なお、隔日勤務の出勤時間はタクシー会社によって異なるケースも多いので、事前に確認すると良いでしょう。
20時間の拘束時間の中で、休憩時間は3時間以上設けられます。慣れない頃は体力的にしんどいと感じる人も多いですが、慣れてしまえば1日で2日分働けるため、プライベートの時間を多く確保できるメリットもあります。勤務日数は、月間で11日〜13日前後になることが多いです。
タクシー乗務員に残業はある?
タクシー乗務員を目指す人からすれば、タクシー乗務員には残業が多かったり、拘束時間が長かったりするイメージを持っているかもしれません。結論として、タクシー乗務員の労働時間は、国土交通省や厚生労働省などが法規制を正しく整備しています。
たとえば隔日勤務の場合、1回あたりの拘束時間は21時間以内と決められており、これを超えることはありません。タクシー乗務員は乗客の命を預かる仕事であるため、労働時間が超過してしまうと、タクシー乗務員のみならず乗客の命の危険性も増してしまいます。
万が一労働時間に関して違反してしまうと、国から厳しい罰則が課せられます。そのため、多くのタクシー会社は法規制に則り、労働時間に関しても法律の範囲内で正しく管理しているケースが多いです。
タクシー乗務員は適切に休暇を取れる?
タクシー乗務員はシフト制であるため、適切に休暇を取ることが可能です。事前に申請をすれば、翌月の休暇を取りたい日を指定することもできるので、ある程度の希望は通ると考えて良いでしょう。
また、勤務形態に関わらず労働時間も細かく定められているので、プライベートの予定も組みやすくなっていることが特徴です。
まとめ
本記事では、タクシー乗務員の労働時間に関して解説をしてきました。タクシー乗務員には、日勤、夜勤、隔日勤務という3つの勤務形態が存在します。日勤と夜勤は、一般的なサラリーマンと同様の8時間労働・9時間拘束であり、隔日勤務は最大で14時間労働の働き方です。
それぞれの働き方でメリットデメリットがあり、自身の状況によっておすすめの勤務形態は異なります。家族やプライベートの時間に鑑みて、どの勤務形態で働くか決めていくと良いでしょう。