タクシー乗務員として働きたいと考えているものの、どのような頻度で休日があるのか気になる人や、そもそもどのような勤務形態なのか知らない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、タクシー乗務員の勤務形態や休日の頻度、休憩時間などについて解説します。タクシーの乗務員として働きたいと考えている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

タクシー乗務員の勤務形態は？

タクシー乗務員の勤務形態は、大きく下記の3つに分けられます。

• 日勤
• 夜勤
• 隔日勤務

それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

日勤

日勤の勤務時間は、朝7時から夕方の16時までや、朝8時から夕方の17時までなど、一般的な会社員と同じ時間となります。

主なターゲットとしては、日中に移動をする会社員や観光客などが挙げられます。

メリット

大きなメリットとしては、生活リズムを崩すことなく働ける点が挙げられます。先述したように、一般的な会社員と変わらない就業時間なので、家族がいる人でもワークライフバランスを保てるでしょう。

デメリット

タクシー乗務員として日勤で働くデメリットとして、採用される可能性が低いことと、夜勤に比べると収入が低いことが挙げられます。タクシー会社としては、主に夜勤の乗務員が不足し、日勤の乗務員が過多になっているケースが多いです。また、当然ながら夜勤よりも給料が低いのも、デメリットであると言えるでしょう。

夜勤

夜勤の勤務時間は、日勤とは反対で夕方ごろから仕事を始め、深夜から朝にかけての時間です。ターゲットとしては、夜間に移動する会社員をはじめ、終電を逃してしまった人など実に多様です。

メリット

夜勤の最大のメリットとしては、収入面が大きくなりやすいことです。夜勤で働くと夜勤手当があるうえに、長距離での移動をするお客様も増えるため、当然ながら収入は大きくなります。

また、夜勤の人員が枯渇しているタクシー会社も少なくないため、一定の採用のされやすさが担保されているのも魅力の一つと言えるでしょう。

デメリット

夜勤のデメリットとして、身体的負担が大きいことが挙げられます。夜勤をする以上、当然ながら昼夜逆転の生活を強いられることになるため、人によっては体調を崩してしまうリスクも大きいでしょう。

また、家事をはじめとした日中にやるべきことがある人にとっては、睡眠不足の大きな原因になるため、その点も注意しましょう。

隔日勤務

隔日勤務は、タクシー会社の主流の勤務形態であり、上述した日勤と夜勤の両方をこなす代わりに、隔日で働くスタイルの勤務形態です。

1回の勤務あたりの仕事量は増えるものの、仕事のオンとオフが明確に分かれることから、この勤務スタイルを好む人もいるでしょう。

メリット

隔日勤務のメリットは、丸一日休みの日数が多くなることです。隔日勤務の場合、仕事が終わった次の日である「明番」と「公休」の2つが丸一日の休みになります。

また、出勤と明番を2回繰り返すと公休になるというサイクルが一般的であることから、勤務日数が実質週3回程度になるのも大きな魅力と言えるでしょう。

デメリット

デメリットとしては、やはり1回あたりの勤務時間が非常に長くなることが挙げられます。休憩時間は設けられているとはいえ、長時間勤務になるため体力の消耗は大きいです。

長時間働くことに苦手意識を持っている人や、休日は少なくても良いからコンスタントに働きたいという人にはおすすめできない勤務形態と言えるでしょう。

タクシー乗務員の休日は何日間ある？

タクシー乗務員の休日の日数は、上述の働き方の中でどの働き方をするのかによって異なります。日勤と夜勤の場合は、一般的な会社員と変わらず、1ヶ月あたり6〜8日程度が休みになることが多いです。

その一方で、隔日勤務の場合は1回の勤務が終わると、その次の日は「明番」となり1日休みになるとともに、勤務と明番を3回繰り返すと公休が与えられるため、月18〜19日程度が休日となります。

先述したように、それぞれの業務形態には一長一短があるため、休日の日数も考えつつ自分にあった勤務形態で働くことを推奨します。

タクシー乗務員の休憩時間は何時間？

タクシー乗務員の休憩時間も、勤務形態によってさまざまです。日勤と夜勤の場合は通常の会社員のように1回の出勤につき1時間程度の休憩時間が与えられます。

隔日勤務の場合は、1回の出勤での勤務時間が長くなるため、1回あたり3時間の休憩時間が与えられます。

いずれにしても、6〜7時間ごとに1時間の休憩時間が設けられていると考えておけば良いでしょう。

タクシー乗務員はどの勤務形態がおすすめ？

適した勤務形態は、それぞれの理想の働き方やライフスタイルによっても異なるものの、隔日勤務の勤務形態が最もおすすめです。

なぜなら、隔日勤務をすることで休みが増えることはもちろんのこと、日勤や夜勤よりも収入が上がりやすいからです。また、日勤や夜勤のように連日働く必要もないため、疲れを残すことなく業務に集中できます。

大きな理由がなければ、タクシー乗務員として働く場合は隔日勤務にすると良いでしょう。

まとめ

本記事では、タクシー乗務員として働いた際の勤務形態や休日、休憩について解説しました。タクシー乗務員の働き方は多様であるため、自身のライフスタイルに合わせた勤務が可能です。それぞれの働き方に一長一短があるので、すべての働き方におけるメリット・デメリットを考慮して、勤務形態を選ぶことを推奨します。