一般的に、タクシードライバーは歩合制ですので、給料が一定ではないようです。そのため、収入が多い時は良いのですが、少ない時は副業をして収入を増やしたいと考える人も少なくありません。果たして、タクシードライバーが副業することは可能なのでしょうか。タクシードライバーの副業事情についてご紹介していきます。

副業可能？タクシードライバーの勤務形態と注意点

タクシードライバーの一般的な勤務形態は、12日勤務して18日休暇を取る「隔日勤務」が多いようです。「隔日勤務」とは、基本的に1回の出勤で18時間から21時間働く勤務形態です。

したがって、1回の出勤で2日分働くことになりますので結果的に休日が多くなります。

また、タクシードライバーの乗務日数の上限は、月間13乗務までと決まっています。
したがって、タクシードライバーは勤務日を増やして収入を増やすということが難しいので、休日を上手く活用して副業をしているタクシードライバーも少なくないようです。

このように、タクシードライバーの仕事は、勤務日を増やすことが出来ない分、勤務体系に自由がききやすいメリットを活かすことが可能であるため、副業をしやすい仕事といえます。ただし、注意しておきたい点があります。

それは、タクシー会社によっては、副業を禁止しているケースがあること、副業を禁止していなくても運転に関わる副業は禁止しているというケースがあることです。

したがって、タクシー会社に勤務しながら副業をしたい場合は、就業規則をチェックする必要があるといえます。就業規則に違反すると会社によっては、解雇などの厳しい罰則があるので注意が必要です。

タクシー会社と副業の関係

タクシードライバーの給与形態は、稼働した分だけ収入が増える歩合制が多いため毎月の収入が安定しない傾向にあります。
したがって、本業に支障が出ない程度に働くことは可能としているタクシー会社が多いようです。

しかし、あくまでも推奨ではなく「副業は禁止していません」というスタンスに近いといえます。

タクシー会社によっても、副業に関する考え方は様々ですので、副業を禁止しているかどうかを知るためには、就業規則を確認しておくと安心です。いずれにしても、日本では、多くの会社が副業を禁止していますので、タクシードライバーの仕事は他の業種と比較して副業をしやすい業種であるといえます。
また、サラリーマンとタクシードライバーのダブルワークは、かなりの収入増が見込めるため、昼間はサラリーマン、夜は夜間タクシーで働くという人もいるようです。ただし、睡眠不足などになりやすいため、健康上の問題に気をつける必要があります。
また、夜間タクシーに限らず、タクシードライバーの仕事をするためには、第二種免許が必要となりますが、免許の取得をサポートしてくれるタクシー会社もありますので、事前に確認しておくと安心です。

タクシードライバーに人気の副業

タクシードライバーをしながら副業をする際、本業と両立しやすい業種を選ぶ人が多いようです。
例えば、就業規則で運転業の副業が禁止されていなければ、普段から慣れている運転業務の仕事が両立しやすいといえます。運転業務の中には、企業役員の送迎、幼稚園バスの運転手、宅配業者のドライバー、引っ越しトラックのドライバーなど様々な業種があります。

いずれも、拘束時間が少ないため、タクシードライバーと両立しやすいようです。ただし、安全運転には充分に気をつける必要があります。万が一事故を起こしてしまうと、本業も副業も失う可能性がありますので注意が必要です。
また、体力に自信があるという人は、倉庫系の副業が向いています。倉庫系の作業は、日勤で募集していることが多いため、本業が休みの日に一日働いて収入を得ることができるので、隔日勤務のタクシードライバーと両立しやすいといえます。
また、あまり体力を使いたくないという人には、郵便局や宅配会社の手荷物の仕分けなどがあります。

主に繁忙期に短期で募集しているため、タクシードライバーの仕事の休みの日に上手に合わせることができれば、両立することが可能です。

いずれにしても、本業であるタクシードライバーの仕事に支障がない仕事を選ぶ事が大切です。

タクシードライバーは副業しやすい

多くのタクシー会社は、副業を禁止していない傾向にあるので、タクシードライバーは、他の業種に比べて副業をしやすいということが分かりました。
しかし、副業に対する考え方は、勤務するタクシー会社によって様々ですので、会社の就業規則を確認するようにしましょう。

また、タクシードライバーが本業である場合は、副業の業種や働き方をしっかりと選んで、本業であるタクシードライバーの仕事に支障が出ない程度に副業をすることを心がけることが大切です。また、サラリーマンを本業としている人でも、会社で副業を禁止していない場合は、タクシードライバーを副業にして、高い収入を得ることができるということも分かりました。

したがって、健康や体力に自信があり、高収入を目指したいという人は、タクシードライバーの仕事を本業としてだけでなく、副業にして活躍すると良いでしょう。このように、あらゆる面で融通が利くタクシードライバーの仕事ですが、お客さんを乗せる運輸業です。

寝不足や体調管理をしっかりとして、くれぐれも事故などのトラブルを起こさない様に気をつけながら、高収入を目指すことが大切です。