東京でタクシードライバーの求人を発見!人生が変わりました!

転職を考えていた時、ふとタクシードライバーの求人が目に留まりました。

この時の私は、まだこれから人生が大きく変わることを知りませんでした。今回はタクシードライバ―に転職して再スタートを切ったストーリーを紹介します。

ブラック企業に就職!仕事は辛いのが当たり前なの?

平々凡々な学力と経歴を持った私の唯一の取り柄は、仕事に対するモチベーションの高さです。幼い頃から働くことに憧れを抱き、できるだけ早く就職したいと考えていました。両親から「大学は出た方が良い」と説得され、渋々平凡な大学に入学します。大学2年生の頃から就職活動の準備を始め、3年生には誰よりも早く活動を開始しました。その甲斐あって見事大手企業に就職を果たします。

インターンシップで大学4年生の途中から業務に携わり、念願のキャリアウーマンになることができました。しかし、卒業して正社員になると、インターンシップの時とは環境が大きく変わりました。「新人だから」という理由で膨大な量の事務作業を全て任され、ほぼ毎日残業です。休日はほとんどありませんが、給料は非常に安かったと思います。

「大手企業だから我慢すればいつかは改善される」と思い、1年間働き続けました。仕事に慣れて来ると事務作業に代わって、達成不可能に近い営業ノルマが課せられました。1日に10件以上案件を獲得しても怒鳴られることがあり、さすがの私も我慢できずに上司に反発したことがあります。その時、「仕事は辛いものだよ?甘い考えは捨てた方が良い」と言われました。その言葉に背中を押され、3年間勤めた企業を退職したのです。

転職エージェントは全面的にサポートしてくれます!

退職後は二度とブラック企業に就職したくないという思いから、タクシー業界に精通している転職エージェントに登録しました。キャリアアドバイザーは転職活動だけではなく精神的なサポートもしてくれるので、非常に心強かったです。

前職の待遇を説明すると、比較的働きやすい職種をいくつか紹介されました。その時に目に留まったのが、タクシードライバーの求人です。実はタクシードライバーは自由な働き方が実現しているので、ホワイト企業が多くなっています。東京は新人でも稼ぎやすいと聞き、私はタクシードライバーに転職することを決意しました。

前職の失敗を生かし、求人を探す時は管理職の人柄を重視しました。タクシー業界は管理職の人柄によって、職場の雰囲気や運営方針が変わるようです。キャリアアドバイザーはタクシー業界に精通しているため、管理職の人柄まで熟知しています。あらかじめ職場の雰囲気を把握し、求人探しに役立てることができました。

その他に私がタクシー業界未経験の女性であることから、「教育制度と女性社員の働きやすさもチェックした方が良い」とアドバイスされました。タクシードライバーに必要な第二種免許は、職場で取得をサポートしてくれることがあるそうです。実際に女性社員が勤務しているタクシー会社は女性専用の更衣室や休憩室を整備しているので、働きやすいと判断できます。

転職活動のポイントは前職の悪口は言わないこと!?

私のように待遇の悪い職場で働いていても、面接で前職の悪口を言うのは禁物です。自分のイメージを悪くしてしまうので、失敗から何を得たか説明する必要があります。無理難題なノルマが設けられていたため、営業力やコミュニケーション能力を磨くことができたと思います。私はクライアントが何を求めているか判断し、臨機応変に対応しながら営業していました。案件を獲得するために、相手の好きなものについて情報収集していたことがポイントです。芸能関係・アニメ・スポーツ・飲食店など限られた時間の中でできるだけ情報を集め、世間話で関係性を築いて仕事を獲得していました。

前職で培ったコミュニケーション能力と情報収集能力は、接客業のタクシードライバーでも非常に役立ちます。このようにマイナス部分をプラス要素にすることで、自分を売り込むことができます。

持ち前のモチベーションの高さを生かして転職活動すると、小さな会社から大手まで合計3社に内定を貰いました。その中で私が選んだのは給料が最も安かった、小さなタクシー会社です。その会社は最終面接時に、営業所のトップにあたる所長が面接官を担当していました。所長は「うちでは自由に働いていいから。君には努力する才能がある。それは簡単に得られる能力じゃないから、自信をもって」と言ってくれました。その言葉を聞いて「ここなら再スタートを切れる」と感じ、勤務することを決意したのです。

努力すれば楽しくやりがいのある職場に出会える!

実際に就職すると、小さな会社だからこそ社員同士の絆が非常に深いことが印象的でした。30~60代の大らかな人が多い職場で、休憩時間が最高に楽しかったです。肝心の仕事は先輩社員に教えて貰いながら、徐々に慣れていくことができました。女性社員が数名いたので、女性に対する理解度も高かったです。前職の不満要素が全て解消され、天国のような職場でした。

そして、私事ですが同じ営業所内の30代男性と結婚しました。実は私の教育係を担っていた男性社員が、現在の旦那です。タクシードライバーになって人生の再スタートを切るどころか、ゴールインまで達成しました!1ヶ月の半分くらいは休みなので、タクシードライバーは非常に社内恋愛しやすいです。

結婚式には営業所のメンバーが全員出席し、二次会のレストランではサプライズでタクシー型のケーキを用意してくれました。結婚後は隔日勤務から子育てしやすい昼出勤に変更し、営業所のメンバーと家族ぐるみの付き合いをしています。子供やパートナーを連れて、バーベキューに出掛けることも多いです。

これまで「仕事は辛いもの」と考えていましたが、タクシードライバーになって考えを改めることができました。努力すれば、楽しくてやりがいのある職場や人々に出会うことは十分可能です。現在辛い状況にある人も諦めずに、思い切って転職してみてください。

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