タクシー運転手の転職で後悔しないために!勤務形態や目標金額など注意すべきポイント4選

まったく別の職業からタクシー運転手へ転職する方も少なくありません。
タクシー会社によって、勤務形態や給与、待遇などが異なる点は一般的な企業と同じです。
しかし、他の職業ではあまりみられない、タクシー業界ならではの特徴もいくつか存在します。
そこで今回は、タクシー運転手に転職する際に注意すべきポイントを4つご紹介します。

3種類の勤務形態がある

タクシー運転手の勤務形態には、日勤・夜勤・隔日勤務という3つのシフトパターンがあります。

日勤は朝から夕方まで(8:00~17:00前後)勤務し、一般企業と同じような勤務時間です。

夜勤は夕方から翌朝にかけてのシフトで、例えば18:00~翌4:00くらいの時間帯があげられます。

3つのシフトパターンのうち、最も多いのは隔日勤務です。
隔日勤務とは1日勤務したら翌日は休みになるシフトのことで、月の勤務回数は11~12回程度になります。
月の半分以上が休日となるため、プライベートな時間をより多く確保できる点がメリットでしょう。

ただし隔日勤務では、1回あたりの勤務時間が長くなります。
例えば、8:00~翌4:00まで勤務するシフトがあげられますが、日勤と夜勤を合算したような勤務時間になります。

3時間程度の休憩時間が設けられており、自身のタイミングで休憩を取ることが可能です。
夜間の勤務がどうしても難しい方は、日勤のシフトが用意されているタクシー会社を選ぶなど、生活スタイルに合わせて勤務形態を選ぶようにしましょう。

歩合給が占める割合が大きい

タクシー運転手の給与は、主に基本給と歩合給で構成されています。
そのうち、歩合が占める割合が大きく、売上の50%~60%前後を歩合給として支給するケースが多いようです。

自身の売上が多くなれば多くなるほど、それが給与に反映されていき、その分年収も高くなります。
努力の結果が給与というわかりやすい形で見えるので、目標金額を設定しやすく、仕事のモチベーションを高く維持することにも繋がるでしょう。
タクシー運転手の年収差が激しい理由は、歩合給による違いがあるからなのです。

交通新聞社が公表したデータによると、東京都のタクシー運転手(男性)の2018年度の推定年収は約470万円でした。
厚生労働省の2018年賃金構造基本統計調査を基に算出した数字とのことです。

ちなみに全国平均は約348万でした。
このデータはあくまでも平均的な年収の目安に過ぎず、歩合次第ではより高い収入を得られる可能性があります。

ただし、売上が伸びなければ、その分収入が減少してしまうリスクがある点は理解しておきましょう。
未経験者で不安という方は、給与保証があるタクシー会社を選ぶとよいです。
入社後の一定期間については、給与を保証してもらえます。

タクシーの運転には免許が必要

タクシーを運転するためには、第二種運転免許が欠かせません。
第二種運転免許は、タクシーやバスなど、お客さんを乗せて運転する職業に就く際に必要とされています。

誰でも取得できるわけではなく、普通自動車免許を取得してから3年以上経過していることが条件です。
そのため、タクシー運転手の求人には、「普通自動車免許を取得して3年以上の方」というような応募条件を設定している会社が目立ちます。

一方で、その他の応募条件は比較的少なく、職歴や学歴などはあまり問われないようです。
事実、タクシー運転手に転職した方の中には、まったくの未経験者も少なくありません。

ほとんどのタクシー会社では研修制度を用意しているため、未経験者でも安心して業務を始めることができます。
接客マナーや営業に関する研修に加え、第二種運転免許の取得も会社が負担してくれたりします。

ただし、研修内容や研修の充実度に関しては、会社によってさまざまです。
未経験者は特に、研修が充実している会社を選ぶようにしましょう。

事故補償有無と内容を確認

運転に自信がある方でも、予期せぬ交通事故に巻き込まれてしまう恐れがあります。
万が一業務中に交通事故を起こしてしまった場合、会社が補償してくれる制度があり、これを事故補償といいます。
補償の内容はタクシー会社によって異なりますので、求人へ応募する前にしっかり調べておきましょう。

他社タクシーや一般車との衝突、歩行者との接触など、さまざまな交通事故が想定されます。
車の修理が必要になった場合、いくらまでの修理費を負担してもらえるのか、自己負担率をチェックすることも大切です。
タクシー会社の中には、修理費の全額を自己負担としているところもあるようです。

また、交通事故によって大怪我を負ってしまうケースも考えられます。
怪我のせいで一定期間働けなくなってしまうと、収入が著しく減少してしまいます。
このようなケースに備えて、休業補償についても事前に確認しておくとよいでしょう。

未経験者は特にタクシー業界の常識を把握しておこう

一般的な企業で働いていた方にとっては、隔日勤務や歩合給などはあまり馴染みのないことかもしれません。
勤務形態や給与体系など、タクシー業界ならではの特徴をまず把握することが大切です。

また、交通事故に遭うリスクも考慮して、補償が充実しているタクシー会社を選ぶようにしましょう。
タクシー運転手は未経験者でも転職しやすい職種なので、充実した研修制度を活用してぜひ挑戦してみてください。


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