運転手の救出劇


おばあさんがタクシー会社へお礼の電話をかけてきました。
どのような内容だったか聞いてみると・・・

おばあさんが買い物に行こうとしていたそうです。
そうして歩いていると、自転車が横に倒れていたそうです。
しかし、自転車だけではなく自分と同じぐらいの高齢者の女性が下敷きになっていました。
その女性は声も出せないような状況だったそうです。
慌てたおばあさんは急いで自転車を起こそうとしました。
頑張って自転車を持ち上げていたんですが、自分の力だけでは無理でした。
どうしようか困っていると、「大丈夫ですか?」と制服をきた若い男性が声をかけてきたそうです。

それが弊社の男性ドライバーでした。
彼はすぐに自転車を起こして、女性に目を向けました。
その女性は自転車の下敷きとなっていた衝撃から、あざや傷もあり血が出ていました。
まずは怪我が優先だと思い、救急車を呼ぶほどでもなかったので、病院へ送りました。
軽い怪我で本当によかったと思います。

どうしてその女性がそのような状態になったかのか。
自転車を止めようとしていてその時に自分の横をものすごいスピードで通り過ぎた車の風圧でよろけて転んでしまい、その衝撃で自転車が自分の上に倒れてきてしまったというのです。
その車はそのまま走り去っていってしまいまったそうです。
本当にひどいドライバーですね、と二人して怒っていました。
この場合、ナンバーもわからなければ、車に痕跡なども残ってなさそうなので犯人を見つけるのは難しいので、諦めなければならないケースでした。
悔しいですが、命に別状はないのが何よりでした。

そして通りすがりのおばあさんが電話をかけてきてくださったのです。
自分に力がなく、一人で自転車を起こせなかった。
運転手さんがいなければ、私一人ではなにもできなかった。
声をかけてくれて、心強かった。ありがとうございます。
運転手さんの優しさが伝わりました、思いやりがある若者でよかった。
などと感謝の気持ちを伝えてくださいました。

会社へ帰ってきた運転手に電話の内容を伝えたところ、とても嬉しそうでした。
彼は普段から心が優しくこういう人が増えたら、町中でありがとうという感謝や思いやりで溢れたら、とても素晴らしいことだなと感じました。

タクシー運転手は外で走っていることが多いので、色々な方や色々な場面に出くわします。
制服を着ていることを忘れず、会社の意識を持ち、仕事をしていくと、こういった感動するエピソードに出会えることがあるかもしれません。

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