病院への付き添い
私はひとりで留守番をしていました。
私は息子夫婦と孫と一緒に住んでいます。
息子夫婦は働きに出ていて、孫の世話もしています。
午前中家事を一通り終えて、休んでいると、電話が鳴りました。
「お子さんが体調を崩しているようなので、すぐに迎えに来てください。」
孫の幼稚園からの電話でした。
急いで保険証を用意して、タクシーを呼び自宅前で待っていました。
こんなことは普段ないので、とても不安になり、孫に何かあったらどうしよう・・
と思っていました。
タクシーが到着して、私が不安なのを察してくださったのか優しく声をかけてくれたのです。
孫の幼稚園に到着すると、待ち構えていた先生が孫を抱えてタクシーのところまでやってきました。
そのあと孫の病院へ向かい、帰りのタクシーが捕まらないと困ると思い運転手さんには外で待ってもらうように伝えました。
すると、「ご一緒しましょうか?」と運転手さんはおっしゃってくれたのです。
この言葉はとても心強かったです。
本当にありがたかったです。
病院に向かう際も、私の荷物を持ってくださり、孫の手を引いて病院へ付き合ってくれました。
受付にいくと、問診票の記入がありました。
問診票は文字が小さく読みづらく、老眼の私は困っていました。
「私が読み上げますから、答えてくださいね」と笑顔で言ってくれました。
運転手さんのおかげで受付は終了して待合室へ向かいました。
心配をしてくれたのか、運転手さんも付き添ってくれました。
診察が始まるまで、孫とお話をしたり、絵本を読み聞かせてくれたりしていました。
孫も大喜びのようでした。
診察は発熱で薬を飲んで安静にしていれば治ると特に問題がなかったので安心しました。
帰りに自宅へ向かうタクシーで孫は薬が効いてきたのかスヤスヤ寝息をたてて眠っていました。
私も安心したのか少し疲れきっていました。
タクシーの運転手さんに、
「孫もどんな状態かよくわからなかったし、病院へ行くのもひとりでは不安でしたのでとても助かりました。」
と言ってしまっていました。
タクシーの運転手さんにはそれが伝わっていたようで、また笑顔で答えてくれました。
「運転手さん今日は息子がいてくれるようで、とても心強く、安心して行けました!本当にありがとうございます。」
そのお礼を口にした時、思わず涙がぽろぽろでてきてしまいました。
お世話になった運転手さんでなければ、このようにスムーズに事が運ばなかったと思いますし、息子夫婦にも迷惑をかけたかもしれません。
本当にあの運転手さんで良かったと心底思います。
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