タクシードライバーと聞くと夜中中走り回るとても大半な仕事のように感じるかもしれません。しかしタクシードライバーは休日がほかの職業よりも多いですし、本人の頑張り次第で収入をどんどん増やすことができるやりがいを感じやすい職業です。ここではタクシードライバーへの転職を検討している人に向けて、求人情報のチェックの仕方などを解説していきます。

まずは自分の生活環境からどういった働き方が良いか考えよう

タクシー会社へ転職をしようと考えた際に真っ先にやっておかなければいけないこととは何でしょうかと問われれば、多くの人が各タクシー会社の求人情報のチェックと答えるでしょうが、それより先にやっておかなければいけないことがあります。それは自分自身の生活環境の把握です。

例えばお子さんが居てその子供が乳幼児だった場合は、夜勤でタクシードライバーをすると奥さんや両親の負担がとても大きくなります。自分だけが働いているのであればまだ良いですが、共働きで奥さんも働きに出ている場合であればタクシードライバーへの転職はよく話し合いながら行わなければいけません。

タクシードライバーは通常隔日勤務という働き方となっています。24時間勤務し、次の日は休むというのが隔日勤務の働き方で、多くのタクシードライバーがこの勤務体系にのっとって仕事をしています。

しかしながら夜は勤務しない「日勤：という働き方ができるところもありますし、もちろん夜勤のみで働くことも可能です。自分の生活環境を把握し、どういった働き方ができるかを把握してから求人情報をチェックすると無駄なくタクシー会社を選ぶことができるでしょう。

タクシードライバーとしての基礎を学べる会社を選ぼう

タクシードライバーとして業務を行うためには普通免許はもちろんの事、第二種免許も所得しなければいけません。タクシー会社に転職する人ですでに二種免許を持っている人はごく少数でしょうから、何といっても教育制度が充実しているタクシー会社を選ぶようにするのがとても重要です。求人情報をチェックし、教育制度や研修があるようなタクシー会社であれば二種免許を取得するための教育だけではなく、タクシードライバーとして知っておきたい基本的なことについても教育の徹底がされているところがほとんどなので、未経験者や初心者でも安心して働くことができるでしょう。

タクシー乗務員に転職する際にはついつい収入面だけをチェックしがちですが、タクシードライバーというのは人の命を預かり、目的地まで届ける責任感ある職業です。収入面よりも基礎をしっかりと学べる会社を選ぶようにしましょう。

そして教育が徹底されているタクシー会社のほうが世間からの評判をとても気にする会社であることから、社内環境が良く、働きやすい会社である場合が多いです。ただし研修に関しては研修費が給料などから天引きされる場合もあります。研修費用がどうなっているのかについてはしっかりとチェックしておきましょう。

給与体系をチェックする

勤務体系と教育制度が充実しているかをチェックすることができたら、給料について確認してもよいでしょう。まずタクシードライバーには「Ｂ型賃金」と「AB型賃金」という2種類の給与体系があることを知っておく必要があります。まずＢ型賃金の場合、給与は完全歩合制です。タクシードライバーが売り上げた賃金からはまず会社の取り分がいくらか差し引かれることになります。これはＢ型賃金でもAB型賃金でも変わりません。そして残った分がドライバーの取り分となっています。Ｂ型賃金の場合はこの歩合の割合が大きいため、たくさん運賃を稼ぐことができる人であれば、ドライバーとしての給料はAB型賃金よりもずっと多くもらえます。その代わりあまり賃金を稼げなかった場合は給料が通常よりもずっと少なくなってしまうというデメリットも考慮しなければいけません。さらにＢ型賃金を採用しているタクシー会社はノルマがきついことが多いです。

一方AB型賃金は現在多くのタクシー会社が採用している給与体系で給与保証があるのが大きな特徴です。つまり一般的なサラリーマンと同様に固定給が支給されるというわけです。ですから業務をしていて乗客をあまり乗せることができなくても大きく給料が下がるという事はありません。固定給とは別に月に稼いだ賃金から歩合給も加算されますが、歩合の比率はＢ型賃金と比較するとずっと少ないです。そしてAB型賃金の場合追記付きの給料だけではなくボーナスも支給されます。たくさん稼ぐよりも安定した収入を得たいという人はAB型賃金を採用しているタクシー会社を選ぶとよいでしょう。

評判の悪いタクシー会社の見分け方

タクシー乗務員としての転職に失敗しないためには今までに挙げた項目をチェックすることが重要ですが、それ以上に評判の悪いタクシー会社を見分け、そこに就職しないようにすることが最も重要です。まず常に求人広告を出しているようなタクシー会社は避けておいたほうが無難でしょう。

常に求人広告を出しているという事はそれだけ人の出入りが激しく人員が定着しない会社という事になります。世間的にブラックといわれるようなタクシー会社は常に求人広告を出している場合が多いです。

やたらと高収入をアピールするような会社も避けておいたほうが良いでしょう。高収入しかアピールできない会社はそのほかで自慢できるところがない、つまりあまり良い会社ではないことが多いです。そういった会社は福利厚生の部分があいまいに書かれており、どういった待遇になっているのかよくわからない求人広告になっていたりします。

そして実際にタクシーを利用した人の口コミなども優良な会社かどうかを判断する材料になります。ドライバーの評判が悪いタクシー会社は教育が行き届いてないため、社内環境が良くないことが多いです。

まずは自分の家庭環境を把握してから

タクシードライバーとして仕事を始めるにあたっては、まず自分自身の家庭環境を十分把握し、できるだけほかの人に迷惑をかけないような働き方ができる会社を選ぶようにしましょう。

勤務体系をチェックしたら教育制度が充実しているかどうかや給与体系についても確認していくとよいでしょう。また評判の悪いタクシー会社に転職しないようにすることもとても重要です。