東京のタクシードライバーって年収はどのくらい?給与体系は歩合なの?

タクシードライバーに興味がある人は、当然どのくらい稼げるかにも関心が高いでしょう。どんなにやる気を持っていても、収入がそれに見合うものでなければ躊躇してしまうのは自然なことです。

そこでこの記事では、東京に焦点を当てて、タクシードライバーはどのくらい年収があるか、また給与体系はどうなっているのかなどを説明していきます。

東京のタクシードライバーの年収は全国平均より群を抜いて高い

タクシードライバーの平均年収は全国でおよそ350万円(2018年)であり、そのなかで東京はおよそ470万円と日本一年収が高いエリアとなっています。

東京においては2017年の平均年収がおよそ420万円だったことから、これからも個々のがんばりによってさらに数字を押し上げる可能性があります。また、470万円という数字は、ほかの職業の平均収入と比較しても良い数字です。

たとえば、個人事業主の平均がおよそ270万円、株式会社で資本金が5000万円以上1億円未満の企業の平均がおよそ460万円です。そのため、中規模の会社に勤めている雇用者と東京のタクシードライバーは同程度の年収ということになります。

東京は日本一タクシー会社の数が多く、タクシードライバーもたくさん働いています。東京は生活コストが多くかかるエリアですが、努力次第では暮らしていくのに十分な額の給与を得られると言えるでしょう。

とりわけ注目したいのが、東京は23年連続で人口が増加している点です。人口が増えればその分潜在的な顧客が増えるのと等しく、この点においても東京はまだたくさんの可能性を秘めたエリアなのです。

タクシードライバーの給与体系の多くは固定給+歩合給

タクシードライバーの給与体系は、所属するタクシー会社によって異なります。ただ、一般的に多く採用されているのが、固定給+歩合給というタイプです。こちらは、正社員としてタクシー会社に雇用されて一定の固定給が出るのに加え、努力の結果に応じて歩合で賃金を得られるというものです。タクシー会社によって歩率に違いがあるので、雇用先を選ぶ際の参考になります。

また、このほかにも働きに応じて年に数回賞与が与えられることも多く、仕事に対するモチベーションを刺激するでしょう。

一方、完全歩合制や、固定給の割合が多い給与体系もあります。

前者は、その名の通り固定給がほとんどなく、売り上げ次第で収入が大きく変動する個人事業主のようなタイプです。うまくいけばたくさん稼げるので夢がありますが、安定性に欠けるデメリットにも留意しなければなりません。

完全歩合制はタクシー会社にとってリスクの少ない方法ですが、実際にはこちらを採用している会社はそれほど多くはありません。逆に、後者の固定給の割合が多い給与体系は、安定性があるものの頑張ってもその頑張りが給与として反映されにくいのがデメリットです。

タクシー会社や個々の契約によって給与体系は大きく変わり、人生設計にも影響を与えるので、事前に会社へしっかりと確認を取ることが重要です。

タクシードライバーは正社員雇用が多い!何かあっても安心できる

タクシー会社ではドライバーを正社員として雇用し、基本給を出しつつも働きに応じてプラスアルファや賞与を出すのが一般的です。

タクシードライバー側として正社員になることのメリットに、社会保険や労働保険への加入などの福利厚生が挙げられるでしょう。福利厚生の数や質はタクシー会社によってさまざまで、どのくらい充実しているかを見ることで、会社選びがスムーズになります。これらは目に見えない給料のようなものであり、安心して働くことにも貢献するため、必ず事前にチェックしておきましょう。

個人タクシーのように個人事業主になると、ケガや病気などで働けなくなったときに収入が一気に減るため、生活が安定しないリスクを常に抱えることになります。

しかし、正社員として雇用されていれば自分の体に何かがあったときでも一定の給料が保障されます。お金に関する精神的なストレスをあまり抱えずに治療に専念できるのも、正社員になるメリットです。

転職などで仕事を選ぶ際には、安定性や安心など目に見えないものも含めて考えることが大切です。

タクシー会社に雇用されるとこんな恩恵も

旅客を乗せて対価をもらうには、普通第二種免許が必要となります。一般的にスクールでこの免許を取得するには20~30万円程度必要とされており、人によっては用意するのが難しいかもしれません。

しかし、多くのタクシー会社では雇用契約を結ぶ代わりに、免許取得費用を負担してくれます。タクシードライバーとして働く道筋を会社が立ててくれるため、こちらも目には見えない給与ということができます。

ただし、雇用契約書には「費用負担の代わりにどのくらいの期間会社に勤めるか」などが書かれていることが多いです。契約を反故にすると違約金が発生することがあるので注意が必要です。

タクシードライバーには安定性と稼げる夢の両方がある

タクシードライバーは一般的な雇用形態とは違い、固定給と歩合給の2つが収入になるケースが多いのが特徴です。ある程度安定しながらも自分の努力が反映されやすいので、能動的に仕事に取り組めるでしょう。

東京は多くの可能性があるエリアであり、がんばりによっては一般的なタクシードライバーの平均年収以上を稼ぐことも夢ではありません。まずは気になるタクシー会社を探してみてはいかがでしょうか。

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