仕事を変えて成功したいと考えている方には、タクシー乗務員への転職がおすすめです。

タクシー乗務員の仕事にはさまざまなメリットがありますが、良い会社を見つけられれば、より働きやすい環境で好条件の元に仕事をすることができます。

そこで本記事では、労働条件の良いタクシー会社を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

給与体系がはっきりしているか

まず確認しておきたいのは給与体系がどのようになっているのかです。タクシー乗務員の給与は基本給と歩合給で構成されるのが一般的です。

ただし、それぞれの割合については、会社によって異なります。

基本給の割合が高ければ安定した給料が得られる代わりに、実績を上げても収入アップに繋げにくいでしょう。歩合給の割合が高いなら、実績を上げるごとに収入も上がりますが、成績の悪い月は給与がガクッと下がる可能性もあります。

どちらの割合が高い方が良いのかは、人によっても感じ方が異なるため一概には言えません。ただし、良い会社であれば、自社の給与体系について明確にしているはずです。

給与は働く上で最も大きなモチベーションの1つ。それを理解している会社なら、給与体系に関する部分を有耶無耶にしたりはしないでしょう。

また、基本給と歩合給のバランスが上手にとれているなど、幅広い乗務員が損をしない仕組みを構築している会社も従業員に優しい会社だと言えます。

給与体系がはっきりしていること、給与の仕組みが従業員にとって不利益なものでないこと、これらの特徴がみられればその会社は誠実だと考えられます。

勤務体系は柔軟に対応しているか

タクシー乗務員の勤務体系はさまざまです。

おおまかには、日中に働く日勤、夜間に働く夜勤、1日働いたら1日休みになる隔日勤務などの種類があります。

労働条件の良い会社であれば、このような勤務体系は基本的にタクシー乗務員がそれぞれ自由に選ぶことができます。日によって多少の調整はあるかもしれませんが、自分の働きやすい勤務スケジュールを希望できるはずです。

タクシー乗務員の仕事のメリットの1つは自分のライフスタイルに合わせた働き方ができることにあります。フルタイムで働く人はもちろん、家事や育児の合間の時間を利用して働く主婦もいます。

仕事を生活の中心に据えるのではなく、個々の事情に応じて柔軟に働くことができる、それがタクシー乗務員の大きな強みなのです。

したがって、勤務体系の希望を聞いてくれなかったり、会社側が勤務の仕方を決めて押し付けるようでは、良いタクシー会社とは言えません。

また、休みなく勤務をさせるなど、労働基準法に違反するような働き方を強要する会社にも気を付けましょう。

求人を探す際は、どのような勤務体系が勤務条件としてあがっているのか、しっかり確認してみてください。

福利厚生は充実しているか

タクシー会社の福利厚生には、ほかの会社では見られないような独特のものもあります。例えば、給与保証などはその1つです。

タクシー乗務員としての経験がない方は、入社してからすぐに成績を上げられるのか不安に思うでしょう。そこで給与保証制度があれば、入社後一定期間は成績に関わらず、一定額の給与を保証してもらえます。

また、タクシー乗務員として業務を行うには、普通免許のほか、二種免許が必要ですが、必ずしも入社時に所持していなければならないわけではありません。

会社が採用時に認めれば、入社してから二種免許をとることも可能です。その際、二種免許の取得に関して、会社が費用の一部補助などを行ってくれる場合もあります。

また、休憩時間に過ごせる仮眠室や大浴場、事務など、従業員用施設の充実もタクシー業界ならではです。さらに、遠方から転職してくる従業員に対し、会社所有の寮を提供してくれる会社もあります。

なお、車両を扱うタクシー乗務員には、交通事故のリスクが付きまといますが、もしも事故に遭ってしまったときの補償制度を用意している会社なら、より安心できるでしょう。

このように、福利厚生や待遇面が充実しているタクシー会社は、従業員の労働環境にさまざまな配慮をしている、良い会社であると考えられます。

社内でさまざまなキャリアを積めるか

転職後、タクシー乗務員として経験を積むことで、さまざまなキャリアアップが可能な会社もあります。

例えばタクシー乗務員と一口に言っても種類は多様です。一般の乗客を乗せる乗務員のほか、VIPの送迎を行う乗務員、契約会社に出向き、役員の送迎や秘書的な業務を担当する乗務員など、仕事内容によって乗務員の種類も変わってきます。

また、乗務員から営業や配車担当といったほかの職種に変わるなど、社内でさまざまなキャリアを積むことが可能な会社もあります。

いろいろな仕事をして知識やスキル、経験を身に付けたいと考えている方なら、こうしたシステムをとっている会社は働きやすいと言えるでしょう。

また、外国人の乗客に接客するための語学講習や、妊婦が乗車する場合の対応を学ぶ助産師による講習など、業務に関連するさまざまな講習などを開き、従業員のスキルアップをサポートしてくれる会社もあります。

このように、従業員1人1人のキャリアやスキルを高めようとしてくれる会社は、タクシー業務やそこに携わる従業員のことを大切にしている会社だと考えられます。