タクシードライバーとして転職するメリットと失敗例。後悔しないために知っておきたい対策
タクシーは今や人々の生活を支えており、タクシードライバーの需要も高まっています。未経験者でも挑戦できて稼げるイメージもあるので、転職先の候補にしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、働き方や職場環境など、意外と知らないことも多いものです。転職後に後悔しないように、失敗例を紹介しながら、仕事の特徴や気を付けるべきポイントを具体的にお伝えします。
タクシードライバーの働き方は?特徴やメリット
タクシードライバーとして転職するメリットは、やはりその働き方ではないでしょうか。勤務形態や給与形態が、一般的なサラリーマンとは大きく変わってきます。
タクシードライバーの勤務形態は、会社によって違い、隔日勤務の体制をとっているところがほとんどです。出勤は休憩時間を含め約20時間程で、勤務明けは、休日という仕組みです。残業は基本的にありません。そのため、ワークライフバランスが取りやすく、趣味や家族との時間などプライベートも大切にしたいという方に向いているといえます。
環境によっては、まとまった休みを取ることも可能です。日勤や夜勤、定時制を選択できる会社もあるため、生活スタイルによって選ぶことができます。
給与形態も、会社によって違いますが、固定給+歩合給の体制あるいは、完全歩合制が主流となっています。年功序列で昇給していくことが多いサラリーマンに比べると、早い段階で年収を上回る可能性が大いにあります。
成績が給与に直結するので、実力が正当に評価され、やりがいがあるともいえます。そのため、タクシードライバーというと50代以降が多いイメージですが、近年では若い世代や女性にも人気が出てきています。
また、転職を考えている方にとっては、売り手市場であることも魅力のひとつです。需要に対する人材の不足及び高齢化によって、人材の確保に力を入れている会社が多いため、給与面や福利厚生面で好待遇が期待できます。
さらに、生活の足として人々を支えていることが身近で感じられるのはもちろんのこと、介護が必要な方のための介護タクシーや、妊婦のためのサポートタクシーなど緊急を要するような仕事もあるので、やりがいを実感できるのも特徴です。
接客が好きな方は、ハイヤー送迎など、ワンランク上の接客スキルが必要なプロを目指すこともできます。
転職の失敗例
では、タクシードライバーとして転職した際の失敗例としてどのようなものがあるのでしょうか。
まず一つ目が、給与面での失敗です。高収入を目指して転職したにも関わらず、思ったより稼げなかったというパターンもあるようです。
利用者が少ない地域を選んでしまった場合や、配車の仕組みなどによって、想定していたよりも稼げないことがあります。事前に、検討している地域のタクシー会社の募集要項を確認し、無線配車数などをチェックしておく必要がありそうです。
また、給与形態の確認も大切です。固定給+歩合給の体制だと一定の給与は確保できますが、完全歩合制は、高収入を目指せる反面、体調不良によって出勤できないなどのトラブルがあった場合収入が大幅に減ってしまうといった不安定な面もあります。よく理解したうえで、自分に合った条件を選び、「思っていたのと違った」という状況は避けたいところです。
二つ目が、体力面での失敗です。勤務形態として主流である隔日勤務は、休日が確保できる反面、一度の勤務時間は長くなります。そのため、腰痛などの体の不調を感じる方や、生活リズムに慣れるまである程度時間がかかる方も多いようです。
日中の勤務から転職する場合、夜勤明けの状態から上手に体力を回復させるための工夫などが必要です。また、どうしても隔日勤務や夜勤が体に合わなかった場合のために、日勤や定時制などが選択できる会社を選んでおくと安心です。
転職に失敗しないための対策は?気を付けるべきポイント
転職に後悔しないための対策としては、会社選びが重要なポイントとなります。タクシー会社の募集はとても多いため、どこを選んでいいか分からない方も多いようです。
しかし、問題の多くは事前の会社選びをしっかりすることで解決します。失敗例で挙げたように、主に、どのような勤務形態及び給与形態であるかを必ず確認しましょう。
また、それぞれ自分に合ったものを選択することが可能かどうかもチェックすべきポイントであるといえます。
研修制度や職場環境についてもチェックしておきたいところです。タクシードライバーは、未経験からでも挑戦することができ、必要な普通二種免許については、取得まで費用を全額負担してくれる会社がほとんどです。
しかし、取得後に関しては研修制度が整っておらず、そのまま勤務に入らなければならないような会社もあるようです。成果が給与に反映されるため、特に未経験の方は、研修などのフォロー体制が整っている会社を選んだほうが安心です。
また、職場環境も大切です。稼げるコツや接客の仕方など、情報を共有できるような職場であるかが給与面に大きく関わってくるため、可能であればリサーチしておきたいポイントです。
まとめ
タクシードライバーには、勤務形態や給与形態の面など、一般のサラリーマンにはないようなメリットがたくさんあります。しかし、選ぶ会社によって、転職に失敗したと感じた経験のある方もいるようです。
重要なポイントは、事前に自分の求める条件に当てはまるかしっかりチェックすることです。会社によって条件が違うということを上手に活かして、自分に合った働き方を選択したいものです。