未経験で正社員になれるのはここだけ!?タクシードライバーの魅力

タクシードライバーの高齢化が進み、若手ドライバーの必要性が高まっています。そのため新卒はもちろん、事故を起こす確率が低くなる30~40代の転職者も歓迎されます。今回はタクシードライバーの仕事について、魅力と共にお伝えします。

タクシードライバーの魅力となる方法

タクシードライバーは未経験であっても正社員になれるという点が大きな魅力です。ですから、現職に迷いが生じている人がタクシー業界を転職先候補に上げるケースも少なくありません。なお、2015年の厚生労働省による調査では、タクシードライバーの平均年齢は59.0歳となっています。勤続年数は9年ほどと言われていますから、40~50代で転職した人が多いことがうかがえます。

それから、転勤を避けたい人にも適した職業と言えます。同じ営業所で働くほうが土地勘を鍛えられ売り上げが上がる傾向にあるため、各地に営業所があってもタクシードライバーは転勤なしという会社が多いからです。

タクシードライバーは未経験でも入社可能ですが、普通自動車第二種運転免許を取得しないと仕事ができません。ですから、入社後に公認教習所で教習を受けさせるタクシー会社が多く、また大抵その費用は会社持ちです。ただ、第二種運転免許を取るには普通自動車第一種運転免許取得から3年経過している必要があるので、応募資格にそう書かれていることがほとんどです。また、東京都特別区と武蔵野市、三鷹市のタクシー会社の場合、タクシーセンターでの講習を受講し、地理試験に合格する必要があります。合格後は接客やマナーに関する研修及び健康診断を受ければ、晴れてタクシードライバーとして働けます。

タクシードライバーの給与は?

第一種運転免許を持っていれば、入社後の第二種運転免許は10日ほどで取得できます。そしてタクシーセンターの講習が4日間、机上の社内研修と実施社内研修が数週間で、全て順調に進めば約1ヶ月でタクシードライバーになれます。最初の1ヶ月は生活費が心配になるかもしれませんが、大抵のタクシー会社では入社祝い金を用意したり研修中であっても日給や交通費を支給したりしているので心配いりません。

そして、毎月の給与は基本的に歩合制です。多くのタクシー会社では売り上げの40~50%をタクシードライバーに、残りを会社に、という割合で計算しています。2016年の厚生労働省による調査では、タクシードライバーの年間賃金推計額は約322万円でした。ただ東京都だけで見ると、年収は442.8万円となります。東京都は地方よりも乗客数が多いため、勤務時間が長くなる傾向にあるからでしょう。

60歳、70歳を過ぎても月収30万円以上を稼ぐというのは、他の職業では難しいことかもしれません。さらに全職業で見ると男性より女性の方が給与が低い傾向にありますが、タクシードライバーであれば男女差がないので、女性の職業としては稼ぎやすいと言えるでしょう。

タクシードライバーのキャリアアップ

タクシー会社の中には、キャリアパスを明確にしているところもあります。一例を挙げると、黄色や白色などの良く見る色の一般タクシーのドライバーからキャリアを積んだ後に、ハイグレード車やハイヤーのドライバーになれるというキャリアパスです。ハイグレード車とは一般的に黒タクと呼ばれる黒色のタクシーで、車のグレードが高くサービスも良いにも係わらず一般タクシーと同一料金で乗車できることから、乗客に選ばれやすいタクシーとなっています。また乗り心地が良いので、ドライバーの疲れも減るでしょう。

黒タクのドライバーになるには、上級乗務員資格を取得する必要があります。その他、会社ごとに細かな条件を掲げていることが多いです。長く働くためには、こうしたキャリアアップを目標にするのが大事なのかもしれません。

そして、上級ドライバーの多くが乗客にどれだけ最高のサービスを提供できるかというところにやりがいを感じています。安全運転はもちろん大事ですが、ホスピタリティこそがタクシードライバーにとって重要なことと言えます。

それから、独立して個人タクシーを開業することを最終目標にする人も少なくないです。個人事業主であれば時間やノルマなどに縛られずに仕事ができます。

運行管理者になるには

黒タクドライバーや個人タクシードライバーの他に、運行管理者になるというのもキャリアアップの一つです。運行管理者はタクシードライバーの勤務時間と健康状態の他、売上金の管理を行う内勤者です。さらにタクシー車両が常に稼動しているほうが売り上げが上がるので、いかに稼働率を上げるかを工夫することも重要です。また事故対応やクレーム対応も兼ねているため、能力が問われる職種と言えるでしょう。

運行管理者になるのは、現場に精通しているタクシードライバー出身者がほとんどです。年2回行われる国家資格の運転管理者試験に受かればなれますが、内勤は空きが少ないので待たなければいけないことも多いです。それから、給与はドライバーよりも安定しているものの下がる可能性はゼロではありません。勤務時間と給与、やりがいなどを比較してキャリアアップするかどうかを考えるといいでしょう。また、他のタクシー会社に転職するのも一つの方法です。

タクシー会社の内勤には人事や広報などもあります。近年タクシー業界では、ドライバーの高齢化を和らげるため新卒ドライバーを積極的に採用しようという流れが強いです。常に採用の仕事があるわけではないので、他の仕事と兼務することが多いですが、これもまたやりがいの大きい職種と言えます。

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