大阪のタクシー


大阪は全国で最も激しいタクシー会社間での競争が行われています。
法人の業界では、新規参入が相次ぎ、1,000台単位でタクシー車輌が増え続けています。
2007年の時点で、大阪では46種類もの運賃が存在していました。
大阪はどの業界でも営業が難しい地域とされていています。
商売の都ということで、値段に関することなどの要求が厳しいです。
そんな地域ではどのようなタクシーサービスがあるのか見ていきましょう。

ワンコインタクシーの活躍

 
商売の典型的なものが、このワンコインタクシーです。
今では廃止となったこちらの制度ですが、大阪では特にワンコインタクシーについて競争が激化していました。
500円~タクシーを利用できるところでいうと、利用側には大きなメリットがあります。
タクシーの利用を促進するうえでも、ワンコインタクシーをはじめとする低運賃の実現は大いに評価できる面があります。
競争が激しくなることで、タクシー市場に混乱が起きていることが事実としてありました。

全自交の裁判、道路上での問題発生

 
全自交大阪地連傘下の三つの労働組合の組合員であるタクシー運転者5人が、初乗りの2キロの料金が500円であること、ワンコインタクシーに対して政策による自動認可枠を下回るものとして、許可の取り消しと原告一人当たり50万円の損害賠償を求める行政裁判を起こしました。
また、大阪ではタクシーの台数が規制緩和後、激増した結果、さまざまな弊害が生じてきています。
たとえばタクシーが路上で客待ちのために駐停車することで、交通渋滞を巻き起こすケースが出てきている。
さらに強引な客引きがおこなわれていることも報道されている。

近畿運輸局の取り組み

 
その結果の国土交通省近畿運輸局は大きな二つの政策を実施しました。
2007年11月に実施期間を当面限定したうえで「期間限定減車制度」を導入しました。
これは、大幅な増車と運転者不足から遊休車両となっているものを減車処理するにあたり、のちに市場状況の改善によって再度増車しようとする際に、監査の負担を減らす制度であります。
また、2007年12月、大阪地区の増車等に対する抑制対策として、大阪市域交通圏を増車等の抑制対策が必要と認める地域として「準特定特別監視地域」に指定しています。

実際の措置としては、
①大阪市域交通圏において、増車や新規参入する事業者に対して、運転者の労働条件等に関する計画の提出を求める。
②提出された計画については、一定期間後にその実績の報告を求め、計画とかい離がある場合には、必要に応じ、公表、減車、是正勧告をする。

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