タクシー運転手の定年は何歳?年齢制限や法人個人の違いを解説

タクシー運転手は、中高年でも転職しやすい職業として安定した人気があります。実際に高齢のドライバーも活躍しており、定年について気になる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、タクシー運転手の定年制度や、法人・個人タクシーの違い、平均年齢・勤続年数について解説します。中高年での転職先に悩んでいる人や、タクシー運転手を検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

タクシー運転手の定年は何歳?

タクシー運転手が定年を迎える年齢は、法人か個人かによって異なります。法人タクシーでは定年の年齢が定められており、多くは60〜70歳で設定されていることが多いです。

しかし、定年を迎えても嘱託や契約社員として雇用関係を続けることも多く、70歳を超えて活躍しているケースも多く見られます。

また、個人タクシーは個人事業主であるため、定年制度そのものがありません。法人・個人問わず、タクシー業界は他業種と比較すると平均年齢が高いのが特徴です。

そもそもタクシー運転手は何歳から始められる?

タクシー運転手になるためには、最低でも21歳を超えている必要があります。

下記の条件を満たせる最低限の年齢が21歳であるため、最初に普通免許を取得した年齢によってタクシー運転手になれる年齢が変動することに注意しましょう。

[タクシードライバーの条件・資格]

普通自動車免許取得後3年以上(法人)普通自動車2種免許

そもそも、普通自動車2種免許を所持していないと、タクシー運転手として旅客を運送できません。

2種免許の取得には普通自動車免許を取得してから3年以上経過している必要があるため、下限年齢である18歳で取得した場合には21歳が最短となるのです。

法人タクシーでは2種免許の取得をサポートしている場合が多く、2種免許を取るために最低でも普通自動車免許取得後3年以上という条件を満たす必要があります。

一方で、個人タクシーとして開業する際には、法人タクシーでの10年以上の実務経験が必要になるため、最低でも31歳以上でなければなりません。

タクシー運転手は何歳まで続けられる?

タクシー運転手は法人・個人で定年制度の有無に違いがあります。法人・個人のケース別に詳しく解説します。

個人の場合

個人タクシーには定年制度はありませんが、個人タクシーの免許を更新できる年齢の上限が75歳と定められているため、最長でも75歳で引退することになります。

法人タクシーには上記のような規定はないため、年齢の上限は個人タクシーにのみ課されているのが現状です。

とはいえ、定年制度のある法人タクシーと比較すると、自身の裁量で働けるというのは個人タクシーのメリットでしょう。

法人の場合

法人タクシーの場合は、60〜70歳が定年退職する年齢として定められていることが多いです。

しかし、定年後には嘱託や契約社員として在籍できるため、法人でも高齢ドライバーが多く活躍しています。

個人タクシーのドライバーとして転身することもできますが、現在は新規で個人タクシーを開業することが難しいため、会社に残る人が多く見られます。

タクシー運転手の平均年齢は?

令和3年の厚生労働省の統計によると、タクシー運転手の平均年齢は60.7歳です。他の職種と比較すると平均年齢が高いのが特徴です。

普通免許年齢を重ねていても転職しやすい傾向にあります。法人タクシーの場合は、基本給+歩合の給与体系のため、キャリアがなくても腕次第で稼げるようになっています。

他の業種だと転職しづらい年齢になっても、タクシー運転手は転職ハードルの低く、収入の点でもキャリア左右されづらいことが、平均年齢が高い原因として考えられます。

タクシードライバーの平均勤続年数は?

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が発表した統計調査によると、令和3年度のタクシードライバーの平均勤続年数は10.8年でした。

前述したとおり、タクシードライバーは年齢を重ねても転職しやすいため、40代や50代でタクシードライバーになる人が多いのです。

平均の勤続年数よりも短いですが、法人のタクシー会社の場合は定年後も働き続けるケースが多く、老後を見据えた働き方ができるのが魅力です。

2023年に75歳以上のタクシー運転手はいる?

法人であれば、75歳以上のタクシー運転手も多く在籍しています。

前述したとおり、個人タクシーは営業するために免許を更新しなければならないため、75歳が営業できる年齢の上限となります。

しかし、法人タクシーには年齢の規定がないため、75歳を超えてもタクシー運転手として活躍できるのです。

現在タクシー業界は人手不足に陥っており、75歳以上の高齢ドライバーの手を借りないと、経営を回せないというのが現実です。

まとめ

本記事では、タクシー運転手の定年の年齢や平均年齢、勤続年数について解説しました。

タクシー運転手は、普通免許さえあればタクシー会社で2種免許の取得をサポートしてくれるため、転職先として選択しやすい職業です。

また、職歴やキャリアが問われにくく、中高年になってから転職しても稼ぎやすいのが魅力です。

ぜひ本記事を参考にして、タクシー運転手への転職に役立ててください。

コンテンツ一覧

コンテンツ一覧

-->

このページの先頭へ