台風が東京に来たとき、タクシーはつかまるのか?

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【台風の時期】台風が東京に来たとき、タクシーはつかまるのか?

jishin_02今年も台風のシーズンがやってきました。強い雨風に加えて、電車等が止まってしまったりして苦労された経験のある方も多いのではないでしょうか。電車やバスが動き始めても、駅には長蛇の列で長い時間乗ることが出来なかったという体験をした方は多いはずです。お仕事や急な用事でお急ぎの方には本当に気の毒な状況です。このような時に、快適に移動できるタクシーは強い味方です。

2016年台風の発生状況

気象庁の調べによると、2016年8月現在、既に7件の台風が発生しています。2015年は毎月台風が発生していたというデータがありますが、それと比べて今年2016年は台風が少ないと言われています。例年では9~10月ごろにも頻繁に台風が発生することがありますので、まだまだ注意が必要です。平均して、日本では毎年20件以上の台風が発生しているため、これからも台風が発生する可能性が高いと言えそうです。2016年8月現在、台風7号が発生しましたが、温帯低気圧に変わりました。ただし、いまだに激しい雨風を伴うため、影響のある地域では大雨や暴風に警戒が必要な状況が続いています。

台風でもタクシーは営業しているのか

typhoon_01台風のような天災や災害時に、タクシーはどのようになっているのでしょうか。タクシーには、旅客自動車運送事業運輸規則というものがあります。この規則は、タクシードライバーの規則のようなものです。
この第20条(異常気象時による措置)によると、
「旅客自動車運送事業者は、天災その他の理由により輸送の安全の確保に支障が生ずるおそれがあるときは、事業用自動車の乗務員に対する必要な指示その他輸送の安全のための措置を講じなければならない。」
という文言があります。要約すると、タクシーを安全に運行できるようであれば問題ないが、危険と判断できる場合は乗務員に指示を促しましょうということです。災害時には、安全に支障がある場合、乗務員または会社の判断で、無線配車の途中でもやむを得ず輸送を中断する場合があります。個人タクシーの場合は、法人タクシーに比べて車輌が少ないので、万一の故障等に早い段階で輸送を中断することが多いようです。台風が発生した場合、タクシーがつかまらなくて困るといった事態が起こりがちですが、その理由にはどのような事が考えられるのでしょうか。

タクシーがつかまらない理由

タクシーは、普段需要に対して十分な数の台数が走っていることが多いため、都内主要箇所であれば流しでも捕まえることができます。しかし、台風の時は需要に対して供給が追い付かない状態が起こっています。これには、タクシーの乗務員の確保が難しいという状況も一因しています。台風や雨の日は、道路に車が多くなりがちで渋滞が起こることもあります。そこで一人一人のお客様に対して時間がかかってしまい、なかなか次のお客様を乗せることができない状況が起こり得ます。また、乗務員も自家用車や公共交通機関で通勤している人がほとんどなので、交替の乗務員が遅延していで車輌を出発させることが出来ない状況が出てきます。道路にタクシーが走っていても「回送」で走っている車が多いことがありますが、これは勤務を終えて各営業所に帰らなければいけないタクシーが渋滞等でなかなか帰れずにいる状態である可能性が高いです。

台風の時にタクシーをつかまえるためにできること

台風で混乱した状況の中、タクシーをつかまえるには、流しや駅で待つことと並行して、様々な方法を試してみることをおすすめします。営業所にタクシー配車の連絡を入れてみることも有効です。ただし、混雑している状況だとつながらない場合や断られてしまうこともあります。スマートフォンをお持ちの方であれば、配車アプリを使うことも考えてみてはいかがでしょうか。日本交通グループの「全国タクシー」であれば、経路の登録や運賃の計算が事前に出来るなど、普段からダウンロードして使っておいても損はないアプリです。台風でも強い味方のタクシーを、うまく活用してみてくださいね。
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